(写真は昨年の初冠雪)
甲府地方気象台の発表によると、今年の富士山の初冠雪は「８月９日」だったとのこと。
９４年ぶりの記録更新だそうです。
富士山は１年中雪が降るため、以下のような定義で、"初雪""終雪"、"初冠雪"を決めています。
「その年の最高気温(日平均気温の最高値)を記録した日以降に降った雪を"初雪"、以前に降った雪を"終雪"」と定め、「最高気温日以降に、麓の測候所から見て、雪やひょうが積もっていれば"初冠雪"」としています。
このような定義のため、"初雪"については、最高気温の日がいつになるのか流動的のため、"初雪"と思われたものが後日訂正されたこともあります。
尚、初雪、終雪については、富士山測候所が無人化されたため、２００４年以降はデータがありません。
また"初冠雪"については、「麓から見える」のが条件のため、実際には冠雪していても、天気が悪く麓から見えないと実際の初冠雪よりも遅れることがあります。
さて、記録上の富士山の"終雪""初雪""初冠雪"を調べてみました。
・終雪の平均日・・・７／１０(1971~2000年の平均値)
・初雪の平均日・・・９／１４(1971~2000年の平均値)
・最も早い"初雪"・・・１９３３年７／８
・最も遅い"初雪"・・・１９４３年１０／１６
・最も早い初冠雪・・・２００８年８／９
・最も遅い初冠雪・・・１９５６年１０／２６
前年の雪の終わりが７月初旬。
今年の雪の始まりが９月中旬。時には７月上旬もあるわけです。
富士山は確かに１年中雪が降る。
