ＦＰよもやまばなし

日経新聞に「日米欧で長期金利が上昇している」との記事が掲載されていました。

景気が悪化しているのに、金利が上昇するのは異例ですが、各国が景気対策のため「国債を増発し、需給バランスが悪化」することで金利の上昇を招いています。

また各国の金融機関への公的支援によって、政府が民間の損失リスクを抱えることも影響しているようです。

以前、私も予想していたのですが、現実になりました。

〇　各国の長期金利（２／６時点；１２月末比較）

アメリカ 　２．９８％　＋０．７６％
イギリス　３．７４　 ＋０．７２
ドイツ　　 ３．３８　　 ＋０．４３
フランス　３．７９　　 ＋０．３８
日本　　　１．３４　　 ＋０．１７

（その後アメリカでは増発された国債が順調に入札されたため、一旦金利は下がり始めました。）

景気悪化局面での金利上昇ですので、「悪い金利の上昇」です。

金利が上昇すると、企業の設備投資が減っていきます。
また、金利が上昇することで、各国政府の金利支払の負担が増え、国の財政を圧迫します。

そして、身近なところでは、住宅ローンの固定金利が上昇します。