今年の春闘は・・・

FP鈴木

2009年01月11日 20:00

今年の春闘の前哨戦とも言うべき「労使フォーラム」が始まりました。

"100年に一度"と言われる景気悪化の中での交渉となりますので、厳しい戦いになります。

経営側の代表である「日本経団連」は、雇用の安定を最大の課題とし、"ワークシェアリング"を提案しています。

一方の労働側の代表である「連合」は、雇用安定はもちろん、”賃金UP”が最大の景気対策と訴えています。

昨年麻生さんが経団連に対し、「賃金UP」を要請しましたが、ますます深刻化する景気悪化の中では、経営側としては賃金UPは容易に認めれないでしょうね。

連合が言う「物価上昇に見合うベア」については、物価上昇が沈静化し始めているので、根拠が乏しくなりつつあり、経団連は”各会社ごとに、支払い能力に即して決めていく”と述べているのみです。

雇用の安定について、連合としては”ワークシェアリングの協議も応ずる”と述べています。

ワークシェアリングは、オランダやドイツで実績があり、日本でも2002年に政府・経営・労働の3者で合意していますが、普及していません。

ワークシェアリングとは・・・

一人当たりの労働時間を減らし、賃金を減らす一方で、減らした労働時間を別の労働者に割り当てるものです。

簡単に言えば、従業員間で仕事と賃金を分かち合い、雇用の維持を優先していこう、と言うものです。
(他にも方法はあるようです)

”皆の為に””全員の為に”と言う考え方ができないと、この制度の導入はなかなか難しいと思います。


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