負担は増えても医療は充実

FP鈴木

2009年03月20日 20:00

医療の水準と負担の関係について、興味深い結果が出ていました。

野村総研が1月に実施した「自身の医療・健康状態に関するアンケート調査」で、成人男女1000人の回答結果です。

高齢者が増えて、医療費の負担は今後一層重くなっていくと予想されます。

一方で、医療現場では、救急体制がしっかりしていないため、受け入れ病院がないとか、地域の医療費抑制のため、医療サーヒスの効率化を目的に、地域病院の統廃合が実施されています。
(袋井市と掛川市の市立病院の統合は、まさにこの事例)

こんな現状にあって、今後、医療サービスの水準とその負担については、こんなアンケート結果が出ています。

1.社会保険料や税金の負担が増えても、医療は充実してほしい・・・42.7%

2.どちらとも言えない、わからない・・・40.9%

3.医療の水準が低下しても、できるだけ負担は増えないでほしい・・・16.4%

なんと負担増加の容認派は、否定派の2.6倍にも上っています。

医療の充実(負担増容認派)を望む人は、日常的に自分の健康状態についてチェックしたり、調べたりする人が多く、否定派は日常的に運動している人が多くなっています。

どちらも健康に気を使うのですが、
「スポーツしていて、今は健康である。あるいは健康は維持できる」と思う人は、当然負担増は望まないのですが、

同じ健康に気を使う人でも、「健康診断をしっかり受けていたり、家庭で体重や血圧をチェックしている」人は、容認派が多くなっています。

今後社会保険料の財源として「消費税」の導入も検討されていますが、自分の体のためには"負担増もやむなし"と考える人が多いようです。


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