国土交通省の発表によると、11月の新設住宅の着工数は7.3万戸となり、前年同月比では+6.8%という伸びになりました。
前年比では6か月連続の増加です。
しかし全体では、少しずつ増えてきていますが、グラフで見たとおり、昨年1月以降はほぼ”横ばい”の状況です。
但し、内訳を見てみると
「持ち家」は13ヶ月連続で前年比増加し、+7.1%。
「賃貸」は2ヶ月連続の前年比マイナス。-9.5%です。
「分譲住宅」は前年比では9ヶ月連続の増加で、+46.3%。
前月比では、「貸家」が6.2%の増加。
「分譲住宅」は3.7%の増加。
「持ち家」は前月対比マイナス-2.2%となりましたが、傾向としては順調に増加していて、国の住宅建築促進政策が利いていると言えそうです。
フラット35Sの金利優遇策が始まった2月以降は確実に増えていて、実際にフラット35Sの利用者も増えています。
住宅産業は、自動車と並んで”裾野”が広い産業です。
住宅産業が持ち直せば、日本経済も明るくなってくると思います。
尚年率換算の、11月の着工数は84.7万戸。
2009年の実績着工数が78.8万戸ですので、改善してきています。
長期金利が11月以降上昇してきていますが、当面は金利が低く、今年、来年は政府の住宅建築対策もありますので、まだ住宅建築は増えていきそうです。
【今年の住宅建築の特典】
◆住宅版エコポイント 対象は環境に配慮した新築と改修工事。
来年末までに着工すれば、
新築 ・・・ 所定の省エネ基準を満たす住宅 30万ポイント
改修 ・・・ 窓、壁、屋根、天井、床、バリアフリー工事に対し、
改修規模に応じて、最大30万ポイント
◆住宅ローン減税
所得税・住民税の控除が、10年間で最大で合計600万円
◆住宅建築に関わる贈与税の非課税枠拡大
基本・・・110万円までの贈与は無税
H22年末までは+1500万円まで拡大
H23年は+1000万円まで拡大
(住宅新築と増改築のために、両親、祖父母から贈与された場合)
◆フラット35の金利優遇
長期の固定金利の住宅ローン「フラット35」について、
来年12/30までに申し込めば、当初の10年間は、適用金利から1%優遇。
(参考;2010/12月 21年以上の金利 2.40 → 1.40%
2000万円を35年で借りると、200万円程度利息が軽減されます)