4月の自動車生産台数は6か月連続で前年比増加
日本自動車工業会が2017年5月31日に発表した、2017年4月の自動車の国内生産台数は、前年同期比+16.5%増、前月比-19.5%減の74.9万台となりました。
6か月連続で、前年比増加です。
内訳は、トラックやバスなどを除いた
乗用車全体の生産台数は前年比+15.0%となり、
軽自動車税の値上げ(2015/4~)と燃費不正問題(2016/4~)もあって長らく前年割れが続いていた
軽自動車の生産も前年比+22.4%と、5か月連続で前年比増加となりました。
◆一方輸出は、前年比+0.7%、前月比-11.4%。
輸出は何と言っても、アメリカの
トランプ大統領の内製化政策が気になります。
4月は全世界計で37.2万台を輸出していますが、内
アメリカ向けは13.3万台と35%を占めます。
政治的な圧力次第では、
輸出が減ることで国内生産も減りますので、国内景気に影響します。
尚、アメリカの自動車販売台数は、2017年1月から4か月連続で前年割れが続いているため、一層アメリカ企業への政策重視が懸念されます。
輸出先 万台 前年比
アジア向け 4.8 + 8.2%
中近東向け 3.0 -20.7%
ヨーロッパ向け 7.1 +13.4%
北米向け 15.1 + 2.5%
内アメリカ向け13.3 - 0.4%
中米向け 1.6 - 8.8%
南米向け 0.9 +10.3%
アフリカ向け 0.9 -31.6%
大洋州向け 3.7 - 1.2%
◆販売台数の4月のブランド別の台数と前年対比は以下の通り。
(乗用車、トラック、バスの合計)
千台 前年比
・トヨタ 112.2 + 1.8%
・レクサス 3.1 -32.4%
・ダイハツ 46.7 +23.7%
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・スズキ 51.3 + 6.4%
・スバル 11.7 +15.6%
・マツダ 12.0 - 1.4%
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・日産 36.7 +43.3%
・三菱 4.8 +34.2%
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・ホンダ 48.5 + 7.1%
自動車産業はすそ野が広い産業です。
日本の景気を見ていく上でも、チェック。
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