8月の失業率は前月比改善、求人倍率は悪化

FP鈴木

2024年10月05日 08:00


総務省が2024年10月1日に発表した「労働力調査」によると、2024年8月の失業率は2.5%で、前月比0.2ポイント改善、前年同月比でも0.1ポイントの改善となりました。
ちなみに男性が2.5%、女性は2.4%です。

失業者数は前月比-13万人、前年同月比-11万人の175万人

◆一方、就業者は前月比+20万人、前年同月比+42万人の6,815万人となりました。

就業者には自営業・農業・漁業従事者、経営者も入っています。
これらを除く雇用者5,786万人の内、正規は前月比+17万人、前年同月比+22万人の3,659万人となりました。
雇用者の内、非正規は前月比-13万人、前年同月比+13万人の2,127万人で、全体の36.8%を占めています。


一方、厚生労働省が同日に発表した8月の有効求人倍率(季節調整値)は1.23倍。
前月より0.01ポイント悪化し、前年より0.07ポイント悪化。

ちなみに求人倍率1.0倍は、10人の人がハローワークに求職届けをすれば、”職を選ばなければ”10人が就職できる、と言う意味です。
※職を選ばなければ・・・経験や資格が必要な職もあるため、単純な話ではありません。

尚、正社員の倍率は前月より0.01ポイント改善、前年より0.01ポイント悪化の1.01倍で、2年2か月連続の1倍以上となりました。

◆全国平均で求人倍率は1.23倍となり、就業地別での都道府県別では全都道府県が1.0倍以上となりました。

倍率が全国よりも3割(1.60)以上なのは、福井1.87、山口1.75、香川1.60
倍率が全国よりも1割(1.11)以下なのは
北海道1.04、東京1.11、神奈川1.10、大阪1.03、福岡1.07
静岡県は全国平均を上回り、1.25倍、前月より0.01ポイント悪化。

新規求人数は、79.2万人で、前月比で-5.1万人、前年比では+-5.5万人となりました。

円安、物価高、賃金上昇により求人を減らす動きが続いています。

前年対比での、業種別の一般のパートタイムを含む新規求人数の伸び率は、全体で-6.5%。2か月ぶりに前月比悪化。
11業種の内6業種がマイナス。
・建設業             - 8.3%(1年6か月連続のマイナス)
・製造業             - 10.5%(1年6か月連続のマイナス)
・情報通信業           + 1.4%
・運輸、郵便業          - 5.4%(12か月連続のマイナス)
・卸売、小売業          - 3.6%(3か月連続のマイナス)
・学術研究、専門、技術サービ ス業 - 8.3%
・宿泊業,飲食サービス業      -23.5%(10か月連続のマイナス)
・生活関連サービス業、娯楽業   -12.3%
・教育、学習支援業        - 5.1%(9か月連続のマイナス)
・医療・福祉           - 1.4%
・その他サービス業        - 4.6%

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