FPよもやまばなし

浜松近郊で活動するファイナンシャル・プランナーFP鈴木が、世の中のお金にまつわることや、趣味の映画、山歩き、写真について、書き綴っています。

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大学の教育費は1000万円かかる

日本学生支援機構が、「平成18年度学生生活調査結果」を発表しました。
(対象は全国の大学・大学院生で、2年に1回調査しています。今回は3万3千人の回答結果です。)

大学生の学生生活費=学費+生活費は、2年前の前回調査よりも2.4%減りました。内訳として、学費は+0.2%ですが、生活費が-6.3%となっています。

この”学生生活費”は平成12年の206万円をピークにこの6年間一貫して下がっています。
但し下がっているのは”生活費”の方で、”学費”の方は一貫して上がっています。

また、このデータは自宅通学生と下宿生の平均値ですので、遠州の地に住む私達としては、下宿の場合の学生生活費を気にする必要があります。

◆東京圏の大学(昼間部)に通う大学生の学生生活費(学費+生活費)

国公立(自宅)・・・109万円 国公立(下宿)・・・191万円
私 立(自宅)・・・178万円  私 立(下宿)・・・258万円

◆京阪神の大学(昼間部)に通う大学生の学生生活費(学費+生活費)

国公立(自宅)・・・109万円 国公立(下宿)・・・175万円
私 立(自宅)・・・172万円  私 立(下宿)・・・229万円

親の立場から言えば、自宅通学圏の大学に行ってもらえるのが、家計としては助かるのですが、通える大学は多くは無いので、東京や京阪神の大学を覚悟しておかなければなりません。

下宿となれば、東京よりも京阪神の方が安く済みそうです。
しかし、東京の私立大学となれば下宿となりますので、4年間で1000万円の資金が必要です。

一方で学生の収入である、親からの仕送りや、アルバイト代、奨学金の状況を見てみます。こちらは全国平均値です。

◆国公立(下宿)・・・仕送り130万円、バイト収入29万円、奨学金32万円、他5万円 合計196万円

◆私 立(下宿)・・・仕送り205万円、バイト収入31万円、奨学金37万円、他6万円 合計279万円
  
どちらも学生生活費(支出)よりは多そうです。バイト代をしっかり貯めているんでしょうか。

ここで注目すべきは奨学金です。

奨学金は基本的に学生が借りて、就職後に働いて返すものです。
平成8年の頃は、奨学金の受給率は21%だったのですが、10年後の平成18年には41%に倍増しています。
10人に4人は奨学金をもらいながら学校に通っています。

親の収入が伸びないため、奨学金に頼らざるを得ないのが現実のようです。

最後に親の収入です。

◆国公立・・・766万円、私立・・・865万円。

収入に占める仕送りの比率

◆国公立・・・17%、私立・・・24%。

コンサルティングをしていると、住宅ローンの返済と子供の教育費が重なって、大学進学時に預貯金が大きく取り崩されて、人によっては「赤字転落」の場合も出てきます。

子供が生まれたら、18年後に大学進学することを念頭において、教育費を貯めていくのが必要であるのは、間違いありません。

時間と金利を味方に付けて、教育目的に合った金融商品を選びましょう。


この記事へのコメント :
我が家の娘も来年から大学生! (予定・希望・たぶん…)
この話を聞いたら ゾッとしました… (笑えない…)
Posted by maropapamaropapa at 2008年04月16日 20:15
私は、3人の子供がいますので、本当に”ゾッ”です。
Posted by FP鈴木FP鈴木 at 2008年04月16日 22:04

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大学の教育費は1000万円かかる