ＦＰよもやまばなし

５/６に「コメが足りない!」と題して、世界各国でのコメ不足とコメ価格の高騰について記事を書きました。

日本政府はフィリピンの要請を受けて、海外から輸入しているコメの一部２０万トンを輸出することになりました。

日本のコメは以前から政府の政策によって、海外からの輸入については高い関税をかけて国内米を守っています。
しかし、７７万トンは毎年最低限輸入しなければなりません。それが条件で高い関税を掛けることが許されています。

このコメは主に飼料用や加工用ですが、１３０万トン程度の在庫があるため、この一部をフィリピンに回そうというものです。

日本のコメの自給率は１００％ですが、日本人がコメを食べなくなったため、減反政策が取られています。
そうしないと、コメが余って価格が下がってしまうからです。

しかし、今、世界中で"コメ不足"が起きて、コメの価格が高騰しています。
（ちなみに、今回の世界的にコメ価格の高騰があっても、日本国内で売られているコメの価格は、更に３倍程度高いようです）


日本が世界に対し、コメの生産で貢献すべきときではないでしょうか？

ＯＤＡで発展途上国等に"ハコ物"作ったり社会インフラを整備したりしていますが、
農家の方に輸出用のコメを作ってもらって、政府が買い上げ、"コメ不足"の国々へ"コメのＯＤＡ"として援助した方が、よっぽど有意義と思います。