FPよもやまばなし

浜松近郊で活動するファイナンシャル・プランナーFP鈴木が、世の中のお金にまつわることや、趣味の映画、山歩き、写真について、書き綴っています。

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ブラジルは別世界

新興国の株式投資先として「BRICS」は有名。
ブラジル、ロシア、インド、中国の4カ国を指します。

昨年まで、ぐいぐい上昇して来た株価も、サブプライムローン問題による先進国の景気低迷の影響や、世界的な物価上昇、ロシアにいたってはグルジア問題と、"先進国とは切り離されて成長する"と言われた新興国も、今年は株価が下がっています。

今年はじめから見れば、中国は6割、ロシアは4割、インドは3割ダウンしました。
しかし、ブラジルは2割ダウンにとどまっています。

資源を持つ国は暑い!!
鉄鉱石、石油、農産物、バイオエタノール・・・

日経ヴェリタスにブラジル経済の特集が掲載されていました。

ブラジルの石油会社”ペトロブラス”が、得意の海底油田の探査技術を使って、米欧の石油メジャーでも未経験の「超深海油田」の掘削に乗り出しました。

水面から海底まで2000M、さらに海底から油田まで5000Mです。
見つかった油田は50億~80億バレル。これまでのブラジル国内の埋蔵量の半分程度に達する量。
更に、30億~40億バレルの海底油田も新たに見つかったとのこと。

鉄鉱石では世界大手の”ヴァーレ”が、鉄鉱石価格の値上げで潤っています。

そして、90年代前半に年率3000%というハイパーインフレを経験したブラジルは、今や物価上昇率は10%未満を維持。
経済成長率は5%~6%台。

これを支えるのが個人消費。
今年の4月~6月の個人消費の前年比伸び率は6.7%。
中国やインドでは夏以降、自動車の国内販売が前年比マイナスとなりましたが、ブラジルは増加しています。

こうした個人消費が伸びるには、ブラジル独特の購入方法があるからです。

家電製品や家具といった耐久消費財の店頭価格は、基本「分割払いの1か月当りの支払額」が大きく掲載されています。

平均2年~3年のローンを組んで商品を購入するのが当たり前。
もちろん、一括払いの価格も書かれていますが、字は小さく隅に掲載。

ローン金利は30%にもなり、金利が高すぎると思われますが、かつてハイパーインフレを体験している国民にとっては違うようです。

「かつて、価格が翌日には2倍になるのこともあった。今では毎月同じ価格を支払えば商品を買える。」

アメリカは住宅ローンの焦げ付きから問題が始まったのですが、ブラジルの旺盛な個人消費もローンが絡んでいます。

ちょっと怖いですね。


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ブラジルは別世界