FPよもやまばなし

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戦後最悪の経済成長率:でも予想よりは良かった

政府が今朝発表した、今年1月~3月の実質経済成長率=GDP(国内総生産)は、戦後最悪の-15.2%となりました。

しかし、民間調査機関の予測の平均値は-16%と出ていたため、株価は下がるどころか、上昇しました。
つまり株価には「GDPの悪化が織り込まれていた」と言うことになります。

昨年の10月~12月は-14.4%だったので、更に悪化しました。

ちなみに、アメリカやヨーロッパと比較すると、こんな具合です。

・日  本 10月~12月 -14.4% 1月~3月 -15.2%
・アメリカ 10月~12月 -  6.3% 1月~3月 - 6.1%
・ヨーロッパ10月~12月 - 6.4% 1月~3月 -10.0%
(ユーロ圏)

先進国では最低の水準となりました。
また、2008年度としてみても、-3.5%で戦後最悪です。

今回、日本はどんな要因で経済が悪化したのかを見てみると、状況が分かります。

・設備投資 10月~12月 - 6.7% 1月~3月-10.4%
・家計消費 10月~12月 - 0.8% 1月~3月- 1.1%
・住宅投資 10月~12月 + 5.5% 1月~3月- 5.4%
 
・輸   出 10月~12月 -14.7% 1月~3月-26.0%
・輸   入 10月~12月 + 3.1% 1月~3月-15.0%

設備投資と家計消費が前期よりも一層悪化し、また住宅投資がマイナスに転じたことが、全体の悪化につながっています。

もちろん輸出も大きく悪化していて、輸出企業は大変な状況になっているのですが、
国全体で見てみると輸入も大幅に落ち込んでいるため、輸出-輸入で考えるGDPとしては、あまり変化はありません。

さて、新年度に入り、いくつかの経済指標に下げ止まりの兆しが見られます。
また、定額給付金やETC割引など、各種経済対策が始まったこともあって、4月~6月は民間予測では、プラスに転じると見られています。

「3月が底」となればいいのですが。


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戦後最悪の経済成長率:でも予想よりは良かった