代表的な住宅ローン商品「フラット35」の金利が前月比0.05%(最低金利のもの)下がりました。
最低金利では、2.64%。5ヶ月連続の金利低下です。
新発10年もの国債の金利がこのところ下がり続けていて、9月末は1.295%。
前月比-0.01%の低下となりました。
住宅ローンは長期間の貸出金利のため、「10年もの国債の利回り」を参考に、金利水準が決められていきます。
「新規に発行された10年もの国債の利回り」の推移と比べてみると、昨年の10月までは、住宅ローンの金利は1ヶ月遅れで動いているのが分かります。
しかし、10月以降は、経済危機により雇用不安をはじめ、収入低下等の”個人の信用リスク”が高まり、貸出金利にリスクプレミアムが付いて、
国債の金利は下がっても、住宅ローン金利は下がらず、むしろ上がるという、逆の動きも見られます。
また、今年になって、初夏までは国債金利は上昇し続けましたが、住宅ローンは一定の範囲で上下する動きを見せました。
夏以降のローン金利の低下は、春先まで続いた「リスクプレミアム」が低下し、金利低下につながっています。
また、国債金利も下がりつつあり、再び国債と金利の動きが一致してきました。