2004.4.30 「宮之浦岳」 1936M 屋久島
鹿児島県屋久島の最高峰が「宮之浦岳」。
世界自然遺産であり、宮崎駿監督の「もののけ姫」の森の舞台にもなりました。
「屋久杉」でも有名です。
私は時間短縮のため、名古屋から鹿児島まで飛行機で飛び、更に乗り継いで屋久島まで飛行機で入りました。
途中、鹿児島から屋久島までの飛行機から、眼下に薩摩半島の先端に突き出た「開聞岳」が見れたのは感激でした。
また、薩摩半島を過ぎて噴煙を上げる島が見えてきたのも驚きでした。
島の名前は「硫黄島」。かつては「鬼界ヶ島」(きかいがしま)とも呼ばれていました。
「鬼界ヶ島」と言えば「平家物語」にも出てきた島で、歴史上名高い島です。
しかしこの時まで、薩摩半島沖に噴煙を上げる活火山の島があるとは知らず、恥ずかしい限り。
さて、宮之浦岳ですが、いろいろな登山ルートがありますが、「淀川登山口」が日帰り登山が可能で、変化もあって楽しい山行が期待できます。
森林の中を歩いていると突如「花之江河」(はなのえごう)の湿原が現れ、休憩するにはもってこいの場所。
そして高度が上がるにつれて、シャクナゲやヤクササが現れ、
次に北アルプスかと思うようなアルペン的な花崗岩の岩稜地帯を通って、山頂にいたります。
山頂からは、屋久島がぐるりと見渡せ、これまた最高に気持ちがいい。
1500M以上の山をいくつも抱えるため「洋上アルプス」とも呼ばれ、海岸線沿いは亜熱帯の植物が見られますが、山に行けば冬には積雪があり、亜寒帯の植生となります。
「屋久島」と言えば「縄文杉」が有名ですが、この杉を見るだけでも1日がかりです。
宮之浦岳からは離れているため、この時はとても行くことはできませんでしたので、いつの日にか、もう一度屋久島に訪れ、屋久島をゆっくり体験してみたいです。
ちなみに、屋久島には「紀元杉」「川上杉」「大和杉」など「縄文杉」以外にも様々な巨大な杉が見れます。
中でも、「紀元杉」は林道沿いにありますので、簡単に見ることができます。
ただ、屋久島は「1ヶ月の内に35日雨が降る」とも言われていて、天気が良い日を狙っていくのは難しいと思った方がいいかもしれません。