FPよもやまばなし

浜松近郊で活動するファイナンシャル・プランナーFP鈴木が、世の中のお金にまつわることや、趣味の映画、山歩き、写真について、書き綴っています。

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来年度予算案決定 92兆円

来年度予算案が閣議決定しました。

当初亀井さんが、「景気対策のために100兆円必要」言ってましたので、第2次補正予算のように揉めるのかと思っていましたが、全くの静穏でした。

小沢さんの"睨みと恫喝"があったからでしょうか。

95兆円の概算要求に対し、92.3兆円。

削減されましたが、過去最大規模です。

「子ども手当」「農家戸別補償」「高速道路無料化」「高校授業料無償化」など、マニフェストの一部実施により、歳出が膨らんだことが要因です。

これに対し、歳入は・・・

税金    ・・・37.4兆円(占有率40.5%)
国債    ・・・44.3兆円    (48.0%)
税外収入 ・・・10.6兆円    (11.5%)

税収が今年度よりも8.7兆円(-18.8%)も落ち込む見込みのため、国債依存度が約5割に迫り、「税収よりも国債依存が多い」という戦後初の予算となります。

予算の内容は、「コンクリートから人へ」との方針通り、「公共事業費」は前年比-1.3兆円(-18.3%)削減され、代わりに「社会保障費」が+2.4兆円(+9.8%)の増額。

概算要求が出されたとき、「3兆円削減して、92兆円を目標」とされていましたので、予算規模は予定通り。
また、国債も44兆円としていましたので、これも予定通り。

しかし、税外収入に10.6兆円も依存するのは、「思い切った削減ができなかったことと、予想以上に税収が減ったこと」が要因。

麻生さんも今年度予算で、9.2兆円も税外収入で、特別会計などからの繰り入れに頼りましたので、財務省も「来年度予算で"埋蔵金"もほぼ使い切る」と言っているようです。

こうなると、再来年の2011年度予算が危機を向かえます。

子ども手当も増えますので、一層本気で事業仕分けを行い、独立法人にメスを入れないと、とんでもない緊縮予算に陥り、景気が回復しません。

がんばってもらいたいですね。


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来年度予算案決定 92兆円