FPよもやまばなし

浜松近郊で活動するファイナンシャル・プランナーFP鈴木が、世の中のお金にまつわることや、趣味の映画、山歩き、写真について、書き綴っています。

ふくろいFP-SERVICE」は・・・

静岡県西部・中部地方(浜松,磐田,袋井,掛川,菊川,御前崎,島田,藤枝,焼津,静岡)を中心に、家計の専門家であるファイナンシャルプランナーが、
子育て世代に評判の「マネースクール」の開催から始まって、お客様の家計診断、ライフプラン(キャッシュフロー表)の作成、資産形成・運用提案、住宅ローン相談、相続対策など、
お金についてのONE-STOPサービスをご提供いたします。
ふくろいFP-SERVICの詳細については以下をクリックしてください。


就労条件で出産率にも差

厚労省は、平成14年10月時点で20~34歳だった男女の生活実態を毎年追跡調査(21世紀成年者縦断調査)していて、その7回目の結果が公表されました。

今回は平成20年11月に実施し、計1万8470人からの回答結果です。
(回答時点の年齢は、26歳~40歳です)

◆調査開始時点から6年間の間に、結婚したか?

◎男性 :  正規社員・・・32.2%(内、子どもできた12.8%)
      非正規社員・・・17.2%(内、子どもできた 4.8%)

◎女性 : 正規社員・・・38.1%(内、子どもできた17.3%)
      非正規社員・・・28.4%(内、子どもできた 9.8%)

男性は、非正規社員の場合、正規社員の半分程度しか結婚できないようです。
やはり、結婚して安定した生活を送るためには、安定した収入が必要と言うことでしょう。

所得別のデータも調査されていますが、明確に差が出ています。
100万円~200万円・・・13.3% 
500万円以上・・・25.3%

そして、子どもが出来たかどうかとなると、非正規社員は、更に厳しい状況となっています。

◆子どもは欲しいか?

◎平成14年の1回目調査時点で、第1子がいる夫婦で、更に子どもが欲しいかどうかを尋ねたところ、

平成14年時点では、
  夫・・・80.7%  妻・・・80.7%

平成20年時点では、
  夫・・・64.4%  妻・・・63.7%

夫も妻も、2人目の子どもを授かりたい気持ちが減っています。

◎平成14年の1回目調査時点で、子どもがいない夫婦で、子どもが欲しいかどうかを尋ねたところ、

平成14年時点では、
  夫・・・57.1%  妻・・・50.2%

平成20年時点では、
  夫・・・35.4%  妻・・・27.0%

やはり、夫も妻も子どもを授かりたい気持ちが減っています。
ただし、減り方は、ごともがいない夫婦の方が激しくなっています。

子育ての厳しさや、子育てにお金が掛かる点が影響していると思います。

特に、今回の調査は、リーマンショック後の平成20年11月に行っていますので、景気悪化が反映されていると思います。

◆妻の結婚後、出産後の就業は?

  結婚後離職・・・30.8%
    (正規社員・・・27.5%、非正規社員・・・41.4%)

  第1子出産後離職・・・52.9%
    (正規社員・・・36.4%、非正規社員・・・75.0%)


コンサルティングをしていると、育児休暇中の方もいますが、大手企業の正規社員の方がほとんどです。
多くの方は、専業主婦となっています。

家計を左右するのは、妻の働き方に掛かってきます。

非正規社員も、育児休暇が確実に取得できる制度にしていかないと、”少子化”は止まりません。


削除
就労条件で出産率にも差