ＦＰよもやまばなし

事業仕分け第２弾の後半戦が終了しました。

日経新聞によると、「財団法人や社団法人等の７０の公益法人、８２事業」を対象にした事業仕分けの"金額的な成果"としては、４０億円とのこと。

廃止した事業は３８事業。縮減１９事業。

詳細はこちら。

前半戦の独立行政法人と違って、今回対象となった公益法人は、私たちにも馴染みのある法人がいくつかありました。

「(財)全日本交通安全協会」「(財)塩事業センター」「(財)日本宝くじ協会」

"交通安全協会"と言えば、運転免許のときの教則本が有名。そして協会費。
テレビでも取り上げられていましたが、殆どの人が「読まない」。

また、宝くじ協会については、収益の一部が天下り法人に使われていたこともあり、これを改め、地方自治体や当せん金に回すべきとの結論。

塩事業については、普段私たちが使う「食卓塩、食塩」の供給を担っていますが、１年間の供給が１０万トンに対し、備蓄も１０万トン。
そして、国際・社債等の債券を４８０億円も保有している実態。

余りにもムダが多い事業です。

また競輪事業をしている「（財）JKA」でも、宝くじと似た構図で、天下り法人の収益の一部が流れていました。

「（財）司法協会」では、裁判の記録のコピー代が、セルフ２０円、対面５０円/枚と言う、世間相場から大きく外れた料金設定。
対面で、料金がこんなにも高いのは「人件費がかかっているため」と言う始末。

コスト意識０です。

マスコミでは取り上げられませんでしたが、無くなるとちょっと困る事業がありました。
「(財)日本エネルギー経済研究所」が毎週、毎月発信しているガソリン等の価格表。

実は、このデータは私は毎月利用していまして、
輸入に頼る日本経済の要でもある、石油・・・ガソリン価格の推移が見えると、日本の物価動向も見えてくるわけです。

このデータ作成・提供事業が廃止となりました。
代替のデータを探さなければなりません。