国土交通省によると、4月の新設住宅の着工数は6.6万戸となり、前年同月比では+0.6%となりました。
前年同月比でプラスに転じたのは、リーマン・ショック直後の2008年11月以来、1年半ぶりのことです。
中でも「持ち家」は6ヶ月連続で増加し、分譲住宅は2ヶ月連続の増加で、4月は前年比+27%の大幅増加となりました。
前月比では、「持ち家」「賃貸」「分譲」ともに増えていて、国の住宅建築促進政策が利き始めているかもしれません。
住宅業界は、まだまだ厳しい状況が続いていますが、厳しいながらも、着工数は増えてきています。
住宅産業は、自動車と並んで”裾野”が広い産業です。
住宅産業が持ち直せば、日本経済も明るくなってくると思います。
尚、4月の着工数は年率換算で79.3万戸。
2009年の実績着工数が78.8万戸ですので、状況は大きく変わっていませんが、一部では「住宅着工は2009年が底で、2010年は82万戸程度まで回復する」と見ています。
【今年の住宅建築の特典】
◆住宅版エコポイント 対象は環境に配慮した新築と改修工事。
新築 ・・・ 所定の省エネ基準を満たす住宅 30万ポイント
改修 ・・・ 窓、壁、屋根、天井、床、バリアフリー工事に対し、
改修規模に応じて、最大30万ポイント
◆住宅ローン減税
所得税・住民税の控除が、10年間で最大で合計600万円
◆住宅建築に関わる贈与税の非課税枠拡大
基本・・・110万円までの贈与は無税
H22年末までは+1500万円まで拡大
H23年は+1000万円まで拡大
(住宅新築と増改築のために、両親、祖父母から贈与された場合)
◆フラット35の金利優遇
長期の固定金利の住宅ローン「フラット35」について、
当初の10年間は、適用金利から1%優遇。
(参考;2010/1月 21年以上の金利 2.57% → 1.57%
2000万円を35年で借りると、200万円程度利息が軽減されます)