アメリカの失業率は、前月と同水準の9.6%。
10月・・・10.1% 11月・・・10.0% 12月・・・10.0%
1月・・・ 9.7% 2月・・・ 9.7% 3月・・・ 9.7%
4月・・・ 9.9% 5月・・・ 9.7% 6月・・・ 9.5%
7月・・・ 9.5% 8月・・・ 9.6% 9月・・・ 9.6%
10月・・・ 9.6%
しかし、非農業部門の雇用者数は、5ヶ月ぶりに増加しました。
【前月比】
10月・・・-22.4万人11月・・・+ 6.4万人12月・・・-10.9万人
1月・・・+ 1.4万人 2月・・・+ 3.9万人 3月・・・+20.8万人
4月・・・+31.3万人 5月・・・+43.3万人 6月・・・-17.5万人
7月・・・- 6.6万人 8月・・・- 0.1万人 9月・・・- 4.1万人
10月・・・+15.1万人
内訳
政府部門 8月-14.4万人 9月-14.8万人 10月 -0.8万人
民間部門 +14.3万人 +10.7万人 +15.9万人
5月から始まった国勢調査に伴う、政府の臨時雇用が終了し、政府部門での雇用が、6月に-23.6万人、7月の-16.1万人に続き、8月-12.1万人、9月に-7.7万人減ったことが大きな要因です。
一方、民間の雇用は4ヶ月連続で10万人増加していて、改善が見られます。
雇用者数の減少は2009年1月がピークで、1ヶ月間に77万人も職を失ったのに比べれば、景気は回復してきていますが、
失業率は高止まりしています。
もう一段の雇用増加が続けば、失業率も低下するかもしれません。
アメリカの企業は業績が悪化すると、即雇用調整に動きますが、一方で回復すれば雇用も回復していきます。
ですので、景気の状況が良く分かります。
ところで、アメリカの労働状況はアメリカの労働省のホームページに詳しく書かれていて、これを見ると、アメリカらしい統計データが見ることができます。
それは、失業率を人種別に記載している点。
全体では、9.6%(男性9.7%、女性8.1%)としていますが、
・白人 ・・・ 8.8%
・黒人、アフリカ系 ・・・15.7%
・アジア系 ・・・ 7.1%
・ヒスパニック、ラテン系 ・・・12.6%
よく聞く話しですが、白人の方が雇用環境は良さそうです。
アジア系もいいですね