
総務省が発表した「労働力調査」によると、2月の失業率は4.6%。
前月よりも0.3%の改善。1年前よりも0.4%の改善です。
ちなみに男性が4.8%、女性は4.3%です。
失業者数は前月より9万人減少し、300万人。
1年前よりも24万人減っています。前年対比での改善は9ヶ月連続です。
※完全失業率=完全失業者数÷(完全失業者数+就業者数)
今回のデータは、東日本大震災の影響で、岩手、宮城、福島3県データを収集できなかったため、3県については、他の地域の状況と同じとみなして算出した結果とのことです。
既に報道されているように、大震災により被災地の多くの企業も活動が困難な状況となり、一部では新卒者の内定取り消しも出ています。
3月は、被災地を中心に失業者が増え、一層消費が減少し、景気への影響も出てくると予想されます。
一方、厚生労働省が発表した2月の有効求人倍率は0.62倍と、前月比0.01ポイント改善。
1年前は0.47倍でしたので、状況は改善してきています。
それでも、10人の人がハローワークに求職届けをしても、6人しか職にありつけない、と言う意味です。
尚、正社員だけに限ると、なんと0.40で、10人の内、4人しか正社員になれないと言うことです。
常用の新規求人数は、前月よりも+1.2万人と大幅増加し、前年比でも+11.1万人増えました。
10/ 2月・・49.2万人 3月・・55.2万人 4月・・50.8万人
5月・・45.2万人 6月・・50.5万人 7月・・52.0万人
8月・・52.0万人 9月・・55.8万人 10月・・56.1万人
11月・・51.6万人 12月・・45.1万人 11/1月・・59.1万人
2月・・60.3万人
パートも含む常用の新規求人が増えていけば、企業の業績も上向いてきている証拠です。
そして、就職できれば、安心して生活が営めるようになり、消費も増えていきます。
一方、前年対比での
業種別の一般の新規求人数は、パートタイムを含め、全業種でプラスとなりました。76ヶ月連続で全業種改善です。
また、1業種を除き10業種で2桁の増加率です。
2月は製造業が前年比+30%、情報通信業が+41%と大きな伸びを示しました。
また、運輸・郵便業も+28%と高い伸びを示しました。