国土交通省の発表によると、7月の新設住宅の着工数は8.3万戸となり、前年同月比では+21.2%と大幅な伸びとなり、4ヶ月連続のプラスとなりました。
また、月間着工数が8万戸を超えたのは、2008年12月以来、2年7カ月ぶりのこと。
尚、前月比では+14.7%の大幅増加となっています。
東日本大震災後の自粛の動きが和らぎ、7月末で終了した住宅版エコポイントの駆け込み需要が、着工件数を押し上げたようです。
7月の着工数の内訳を見てみると
「持ち家」は3ヶ月ぶりに前年比増加し、+19.1%。
「賃貸」は2ヶ月連続の増加。+18.5%です。
「分譲住宅」は前年比では17ヶ月連続の増加で、+33.2%。
東日本大震災の影響が出た、岩手は+31%。宮城は-6%。福島は-19%。
内、「持ち家」は岩手は+11%、宮城+17%と増加。福島は-13%。
原発の影響がある福島は復興は遠そうですが、岩手と宮城は復旧・復興が始まったようです。
ちなみに静岡県は、戸数が1977戸で前年比-2.3%、内「持ち家」が12212戸で+9.9%。
住宅産業は、自動車と並んで”裾野”が広い産業です。
住宅産業が持ち直せば、日本経済も明るくなってくると思います。
長期金利が現在1.1%程度と低く、今年は政府の住宅建築対策もありますので、まだ住宅建築は増えていきそうです。
【今年の住宅建築の特典】
◆住宅ローン減税
所得税・住民税の控除が、10年間で最大で合計600万円
◆住宅建築に関わる贈与税の非課税枠拡大
基本・・・110万円までの贈与は無税
H23年は+1000万円まで拡大
(住宅新築と増改築のために、両親、祖父母から贈与された場合)
◆フラット35の金利優遇
長期の固定金利の住宅ローン「フラット35」について、
今年9/30までに申し込めば、当初の10年間は、適用金利から1%優遇。
(参考;2011/8月 21年以上の金利 2.35 → 1.35%
2000万円を35年で借りると、200万円程度利息が軽減されます)
尚、10月以降は0.3%優遇が継続されます。