日本自動車工業会の発表によると、今年9月の自動車の国内生産台数は、前年同期比-4.5%減、前月比+25.4%増加の88.3万台となりました。
昨年はエコカー補助金の終了に伴うかけこみ需要があったため、前年比マイナススです。
自動車メーカーの回復状態は順調と言えます。
但し、メーカー別には明暗があります。
前年比
・トヨタ + 1.2%
・日産 - 6.7%
・三菱 -18.7%
・マツダ - 3.0%
・ホンダ -21.2%
・スズキ + 3.3%
・ダイハツ-10.2%
・富士 -15.4%
各社は震災の影響を取り戻すべく、9月以降も増産を続けるようです。
これに備え、期間従業員を9月以降、各社合計で1万人採用する予定です。
但し、世界経済に陰りが見えているため、順調な回復が続くかは不透明で、超円高の影響で生産の海外移転が進む懸念もあります。
また、タイの洪水被害で世界生産全体に影響し、収益が気になります。
国内景気を占うには、国内の販売や生産台数がポイント。
産業としての裾野が広い自動車ですが、生産台数は今後も注目していきます。