FPよもやまばなし

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2012年、びっくり10大予想

日経ヴェリタスに「原油相場、1バレル85ドルまで下がる」と題して、アメリカの専門家の”びっくり予想”が掲載されていました。

アメリカの投資ファンド”ブラックストーン・グループ”のストラテジスト バイロン・ウィーンさんが毎年”10大びっくり予想”を発表しています。

*ストラテジスト・・・経済環境や相場環境などから全体的な相場の流れやトレンドを考えて、投資戦略全般について考え方やアイデアを提示する専門家。

バイロンさんは、毎年はじめに、「一般的には実現可能性は1/3未満と低いとみられているが、50%以上の確率で起こるだろう」と予想される「10の出来事」を発表しています。

的中率が高いため注目度も高く(但し近年はハズレが目立つ)、ウォール街の風物詩になっています。

【2012年 びっくり10大予想】

1. シェールガス採掘を機に、原油相場が1バレル85ドルまで下落

2.企業収益の拡大で、S&P500種株価は1400を上回る

3.米実質成長率は3%を超え、米失業率は8%未満に低下

4.大統領選はオバマ氏対ロムニー氏に。米民主党は下院議席の過半数を奪回するが、上院は過半を失う

5.ECB、IMF、EFSFの協調で、欧州連合と通貨ユーロは崩壊を免れる 

6.東欧やアジアのハッカーが主要な国際金融機関を攻撃し、一時的に銀行が閉鎖する自体に

7.スカンジナビアやオーストラリア、シンガポール、韓国などの通貨が上昇する

8.米与野党の議会が11月の大統領選の前に、今後10年間で債務1兆2000億ドル削減で合意

9.シリアのアサド政権が崩壊し、イランの孤立化を招く

10.中国、インド、ブラジルなどの新興国の株価が15~20%上昇する



下記の2011年の予想を見直してみると、4つ程当たっています。

◆2011年のびっくり10大予想

1. ブッシュ減税の継続などで米実質(経済)成長率は5%近くに達し、失業率は9%未満に低下

⇒後半の「失業率は9%未満に低下」は当りましたが、その前の「米実質(経済)成長率は5%近くに達し」はハズレ。

2.米財政赤字の拡大が響き、米長期金利は5%近辺まで上昇

⇒長期金利は下がる一方でハズレ。

3.スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)500種株価指数は1500近くまで上昇
  個人投資家の株式市場への資金流出入が、金融危機後初めて流入超に転じる

⇒1400にも届かず、ハズレ。

4.実物資産としての魅力から、金価格は1トロイオンス1600ドルを超える

⇒昨年7月から1600ドルを超え、当り。

5.インフレと景気過熱を懸念し、中国政府は人民元高へ誘導

⇒元高が継続し、当り

6.新興国の生活水準の向上で、トウモロコシや小麦価格は一段高に

⇒小麦もトウモロコシも初夏までは上昇しましたが、その後下落。ハズレ。

7.住宅の供給過多が徐々に解消
  S&Pケース・シラー住宅価格指数は上昇に向かう

⇒中古住宅の過剰感は変わらないし、価格指数にも大きな変化はないのでハズレ。

8.新興国の需要増を背景に、原油価格は1バレル115ドルまで上がる

⇒4月に110ドルまで上昇しましたが、その後下落したのでハズレ。

9.米軍のアフガニスタン撤退で、中東でテロの脅威が高まる

⇒ビン・ラデインが殺害され、オバマさんがアフガン撤退を表明し、テロの脅威は高まったとの見方が多いので、当り。

10.欧州の財政問題は沈静化する

⇒むしろ問題は一層混迷したのでハズレ。


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2012年、びっくり10大予想