昨年11月14日に野田前総理が解散宣言をしてから10か月経過。
一時のジェットコースターのような株価と為替の変動は収まり、再び株価は上昇を始め、為替は円安に向かい始めました。
この10月で、日経平均株価は66%の上昇。ドルは24%、ユーロは29%の円安。
8月は月間で11か月ぶりに海外投資家の資金がマイナスとなり、株価も下がりましたが、9月に入り再度買い越し基調。
GDP成長率も大きく伸び、東京オリンピックも決まって、株高にはアベノミクスの効果も出ています。
ただ、短期的な利益を狙う「投機資金」もみられるため、まだまだ、ちょっとしたニュースで株価が乱高下しています。
アベノミクスの「第1の矢」である”大胆な金融緩和”については、4/4に黒田日銀総裁が「次元が異なる金融緩和策」を発表して一層の円安、株高が進みましたが、一方で、国債市場では長期金利が乱高下し、一時1.0%まで上昇。
6月に入って落ち着き、7月からは「株価は上昇しても、金利は低下する」傾向が出ていて、日銀の金利低下策が少し効いているようです。
アメリカでは好調な経済指標の発表のたびにに金融緩和の出口が語られ、債券が売られ長期金利が上昇してきました。
一時期、これに連動して日本の長期金利も上昇してきてましたが、7月以降日本は金利低下傾向となったため、日米の金利差により、比較的高金利のアメリカドルが買われ、為替が円安傾向となっています。