FPよもやまばなし

浜松近郊で活動するファイナンシャル・プランナーFP鈴木が、世の中のお金にまつわることや、趣味の映画、山歩き、写真について、書き綴っています。

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アメリカの住宅価格は7年ぶりの高い伸び

アメリカの住宅価格は7年ぶりの高い伸び


アメリカの主要な住宅価格指数「 S&P/ケース・シラー住宅価格指数 」によると、2013年10月の主要10都市平均の指数は、前年同月比+13.6%の大幅上昇となりました。
2006年2月以来の上昇率です。

主要20都市でも+13.6%の上昇。


前年比では、13都市が2桁上昇率を示し、中でも、ラスベガス、ロスアンジェルス、サンフランシスコは+20%を超え、過熱とも言える上昇が続いています。


一方、前月比では主要10都市+0.17%、20都市でも+0.18%の緩やかな伸び。
都市別では9都市が前月比マイナスとなりました。


前年比での上昇は17か月連続。


10都市の価格指数は、リーマンショックが起きた2008年9月を超え、2008年6月の水準まで戻りました。


家計が改善しつつあり、新規住宅着工数が増え、中古住宅の在庫が減ってきていて、差し押さえも減少してきていることが、住宅価格の上昇につながっています。

ただ、米連邦準備理事会が金融緩和の縮小を打ち出していて、長期金利が上昇しつつあり、これが住宅ローン金利の上昇につながって、住宅購入の勢いが衰えたり、
そもそも価格の高騰は投機資金による影響もあり、一般の消費者が買いたくても買えず、住宅の所有率が落ちてきているという弊害も出ていて、一時の過熱感は減少してきています。


一方で、
11月の住宅着工許可件数は前年同月比で+29.6%。前月比は+22.6%。

戸数は、年率換算で109.1万戸の水準。

前月比で+22%の伸びは、1990年以降最大の伸び。
また前年比でも増加中。


また、この指標の先行指標となる住宅着工許可件数は、前年同月比で+7.9%。前月比は-3.1%。

戸数は、年率換算で100.7万戸の水準。


住宅市場の懸念は、景気回復に伴う、FRBの金融緩和の縮小。

これが「長期金利」の上昇を招き、住宅ローン金利の上昇となり、住宅建築の鈍化につながる恐れが出ています。


5月以降、アメリカの長期金利は、金融緩和の出口が語られるようになってから上昇が続いていて、
5/1 : 1.63% ⇒ 9/5 : 2.97% と4か月で1.3%も上昇。

12月にFRBが金融緩和の縮小を発表したため、11/31時点では3.03%。



住宅市場がアメリカの景気を下支えしています。


2008年の世界的な不況の大元は、アメリカの住宅バブルの崩壊から始まりました。

今後も推移を見守りたいと思います


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アメリカの住宅価格は7年ぶりの高い伸び