日本人の死因のトップはガン。
2013年の1年間に127.5万人が亡くなりましたが、ガンで亡くなった人は36.5万人(28.6%)。
約3割がガンで亡くなるということは、ガンになる人もかなりの人数にのぼります。
以前から「日本人は生涯で、2人に1人がガンになる」と言われますが、具体的に、ガンになる確率を調べました。
国立がん研究センターがん対策情報センターでは、カ゜ンに関わる様々な統計データを提供しています。
最新データが先日(3月26日)発表されました。
上図は、2011年の「ガンの累積罹患率」をグラフ化したものです。
※累積罹患率・・・一定年齢までに”がん”と診断される確率
男女ともに、50代後半から罹患率が高まり、特に男性が急上昇。
生涯で罹患する確率は、男性62%、女性は46%で、前年よりもそれぞれ+2ポイント、+1ポイント高まっています。
一般的に言われる「2人に1人」はだいたい合っています。
一方で、2011年のガン罹患者数は
男性・・・57.0万人
女性・・・41.8万人
計 ・・・98.8万人
※罹患者数・・・1年間に新たに”がん”と診断された人
ガンと新たに診断される方が98万人いて、一方で亡くなる方は36万人もいるので、ガンは確かに怖い病気です。
また、厚生労働省の「患者調査」では、2011年10月のガン患者数(入院、通院している人数)は153万人。
毎年80万人を超える人がガンを患って、闘病生活を送っていくわけですが、ある時点でガン患者が153万人いたと言うことは、153万人÷98万人=1.56年
ガンと診断されると、入院・通院の闘病期間は約1年半あるということを意味します。
では、入院期間はというと、年々短期化していて同じ患者調査では、全てのガンの平均入院日数は20.6日。
闘病期間が1年半で、内入院は3週間程度ですので、通院での治療が圧倒的に長い病気であることが分かります。
ガンになる確率が高く、闘病期間が長く、そして亡くなる確率も高い・・・
ガンはなりたくない病気。
ガンにならないような生活習慣も大切ですし、ガン検診も毎年しっかり受けることも大切。
もしも、ガンになったら健康保険の高額療養費制度の「限度額適用認定証」を入手しましょう。
これを使えば、入院だけでなく、通院でも"健康保険が適用される医療であれば、1か月間の医療費自己負担額を一定額に抑え"てくれます。
闘病期間が長くなるガンには必須の制度です。