2015年6月末の株価は20,235円。ドル為替レートは122.5円。
昨年末対比で、15.9%の値上がり。為替は2.3%の円安となりました。
2007年7月9日の第1次安倍政権の高値18,261円を超えたのが今年2月19日。
2万円の大台に乗ったのが4月22日。
そして6月24日には、2000年4月12日の「ITバブル」の高値を超え、20,868円を付けました。
次の高値は1996年11月末の21,020円。
まずは、2000年以降に日経平均株価に投資をされた方は、皆さん利益が出ることを意味します。
しかし、6月下旬からギリシャ問題が再燃し、株価、為替ともに不安定な動きとなっています。
◆2012年12月に第2次安倍政権が誕生し、「3本の矢:アベノミクス」への期待から、株価は上昇、円安に。
あれから2年7ヶ月経ちました。
日経平均株価は2年6ヶ月前の+133.5%。
つまり株価は2.3倍となったわけです。
2014年は秋までは低迷していた株価も、10月31日に日銀が追加金融緩和を発表した直後から、円安が一気に進展し、同時に株高へ。
アメリカが量的金融緩和を中止したことに対し、日銀が一層の金融緩和を進めると発表。また同日、私たちの年金資産の運用をしているGPIFが資産構成割合の中で債券を減らし、株を増やすと発表。
このサプライズに株価も為替も見事に反応。
そして、今年に入って一部上場企業の決算発表を見ていると「過去最高益」を達成する企業が続出。
輸出も増え始め、ようやく円安効果が出てきたところに、原油が安くなり、企業収益にプラスの効果が出てきました。
日本株は海外投資家の売買動向に左右されます。
ドル建てベースで日経平均株価が上がっていかないと、海外投資家の儲けは出ません。
今年は円安の進展とともに、株価も上昇していますので、米ドル建ての株価も上昇。
外国人投資家も儲かっています。
海外投資家をもっと呼び込むには、企業がしっかり稼ぐこと。
そして、円安に頼らず、
構造改革など安倍政権が掲げる"第3の矢"によって強い日本になっていく必要があります。
そうしないと、為替動向に揺れ動く株価が続きます。
◆今後の動きとして最も気になるのは、まずはギリシャ問題の行方。
そして、今年後半に予想されるアメリカの利上げ。これに伴うアメリカの株価の波乱。