FPよもやまばなし

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2月のアメリカの雇用は好調を維持

2月のアメリカの雇用は好調を維持

米国労働省の発表によると、2016年2月のアメリカの失業率は、前月並びの4.9%。

この水準は2007年11月の4.7%以来の、8年3ヶ月ぶりの低水準

1年前の5.5%に対し、0.6ポイントの改善です。

2月の失業率は大半のFRB当局者が「完全雇用とみなす5.0%以下」の水準に到達。

16歳以上の一般の人口に対し、労働力人口を示す「労働参加率」は前月より0.2ポイント改善の62.9%となりました。
但し、1977年10月以来の低水準です。


◆2月の雇用の増加数は24.2万人の増加となり、2ヶ月ぶりに20万人ラインを超えました。

FRB(アメリカの中央銀行)の金融緩和の当面の目標の一つに、雇用改善の目安として「毎月20万人の雇用増加」があります。

2月の時間当たりの賃金は前月よりやや下がり、前年比+2.2%となりました。(尚、望ましい水準は3%程度とさています)

また、失業者に占める27週間(半年)以上の長期失業者の割合は前月よりやや上昇し、27.7%。
正規雇用を望みながらパート就業する人も含めた失業率は前月並びの9.7%と、2008年5月以来の水準まで低下しました。

一方で1月のCPIコア:物価上昇率(食品、エネルギーを除く)は前年比+1.7%

FRBは、”質の良い雇用と物価上昇率2%”を目指していて、「賃金、労働参加率の上昇」「長期失業者の減少」「物価上昇率が中期的に2%に向かっていくと確信」ができたため、昨年12月16日に「0金利政策」の解除を実施しました。

★エコノミストやアナリストの予想では、好調な雇用状況と賃金上昇であるものの、原油価格の下落、中国経済の悪化もあって「今後のFRBの利上げは、年1回~2回程度だろう」との声も出ています。

雇用の増加は、消費の回復となります。
その意味では、日本のみならず、世界の景気を考えた場合、アメリカの景気回復はとても重要です。

アメリカの企業は業績が悪化すると、即雇用調整に動きますが、一方で回復すれば雇用も回復していきます。
ですので、景気の状況が良く分かります。

ところで、アメリカの労働状況はアメリカの労働省のホームページに詳しく書かれていて、これを見ると、アメリカらしい統計データが見ることができます。

それは、失業率を人種別に記載している点。
全体では、4.9%(男性4.9%、女性4.9%)としていますが、

・白人             ・・・ 4.3%
・黒人、アフリカ系    ・・・ 8.8%
・アジア系          ・・・ 3.8%
・ヒスパニック、ラテン系 ・・・ 5.4%

よく聞く話しですが、白人の方が雇用環境は良さそうです。
アジア系もいいですね


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2月のアメリカの雇用は好調を維持