FPよもやまばなし

浜松近郊で活動するファイナンシャル・プランナーFP鈴木が、世の中のお金にまつわることや、趣味の映画、山歩き、写真について、書き綴っています。

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アメリカの住宅価格の伸びは停滞

アメリカの住宅価格の伸びは停滞

◆アメリカの主要な住宅価格指数「 S&P/ケース・シラー住宅価格指数 」によると、2016年1月の主要10都市平均の指数は、前年同月比+5.1%の上昇となりました。

伸び率は前月と同一。

主要20都市では+5.7%の上昇。

前年比での上昇は43ヶ月連続です。

20都市を都市別にみていくと、前年比では、全都市がプラスとなり、中でもデンバーとポートランド、シアトル、サンフランシスコがと10%以上の上昇率となりました。

196.9ポイントの水準は、2008年1月の196.1以来の水準です。

一方、前月比の伸び率では主要10都市は-0.04%、20都市では-0.02%と、前月より下落しました。

都市別では、13都市が前月比プラスとなりました。

総じてグラフの通り、伸び率は"踊り場"を示しています。

S&Pの担当者は「住宅価格は上昇し続けているものの、上昇ペースはやや鈍化している」とコメントしています。

◆そして、住宅関連指標でもう一つ重要なのが、住宅着工数。

2016年2月の住宅着工件数は前年同月比で+30.9%。前月比では+5.2%。

戸数は、年率換算で117.8万戸。

11ヶ月連続で100万戸の水準を維持。

また、この指標の先行指標となる住宅着工許可件数は、前年同月比で+6.3%。前月比は-3.1%。

戸数は、年率換算で116.7万戸の水準。
30ヶ月連続で100万戸を超えです。


◆米連邦準備理事会はアメリカ経済の好調・・雇用、賃金の改善がまずまずの状況が続いてるため、2015年12月に「0金利政策」を停止し、9年半ぶりに政策金利を+0.25%上げました。

しかし、中国経済の鈍化、原油価格の低下、また日本のマイナス金利の導入を受けて、今後の利上げのペースは緩やかになるとの予測も出ていますので、まだ長期金利への影響は出ていません。

むしろ下っています。

但し、今後のFRBの金利政策によっては「長期金利」の上昇を招き、住宅ローン金利の上昇となり、住宅建築の鈍化につながる恐れが出ています。

※10年国債金利
2014/12月末  2.2%
2015/ 6月末  2.3%
2015/12月末  2.3%
2016/2/29   1.9%

2008年の世界的な不況の大元は、アメリカの住宅バブルの崩壊から始まりました。

今後も推移を見守りたいと思います。


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アメリカの住宅価格の伸びは停滞