2016年7月末の日経平均株価は16,569円。
ドル為替レートは102.1円。
株価は6月末比6.4%上昇。為替は3.0%の円高。
6月はイギリスのEU離脱問題の影響で月間で9.6%も下落しましたが、一時の狼狽売りも落ち着き、また離脱には2年程度必要とのこともあって、市場は様子見の姿勢から、実体経済状況を反映した動きとなり、上昇に転じました。
◆2007年7月9日の第1次安倍政権の高値18,261円を超えたのが2015年2月19日。
2万円の大台に乗ったのが2015年4月22日。
そして2015年6月24日には、2000年4月12日の「ITバブル」の高値を超え、20,868円を付けました。
◆2012年12月に第2次安倍政権が誕生し、「3本の矢:アベノミクス」への期待から、株価は上昇、円安に。
あれから3年8ヶ月経ちました。
日経平均株価は2012年11月14日の”野田前総理の解散宣言”から+91.2%。
2014年は秋までは低迷していた株価も、同年10月31日に日銀が追加金融緩和を発表した直後から、円安が一気に進展し、同時に株高へ。
そして、2015年は株価は一時2万円台を回復したものの、夏場以降は、中国経済の悪化が顕在化し、また2014年11月からの原油価格の下落が止まらず、またアメリカの利上げもあって、株価は下落傾向。
2016年も原油価格は一時より上昇したものの、アメリカの利上げが当初年4回程度が、1回程度に減るとの予想からの円高などにより、株価は低迷。
日本株は海外投資家の売買動向に左右されます。
ドル建てベースで日経平均株価が上がっていかないと、海外投資家の儲けは出ません。
2015年は円安の進展とともに、株価も上昇していますので、米ドル建ての株価も上昇。
外国人投資家も儲かりました。
しかし、2016年に入って一気に下り、為替によって儲けたり損したりの状況です。
海外投資家をもっと呼び込むには、企業がしっかり稼ぐこと。
そして、円安に頼らず、
”新3本の矢”を具体化し、構造改革をして、強い日本になっていく必要があります。