FPよもやまばなし

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8月のアメリカの雇用改善は伸びが鈍化

8月のアメリカの雇用改善は伸びが鈍化

米国労働省が2016年9月2日に発表した8月のアメリカの失業率は、前月並びの4.9%。

1年前の5.1%に対し、0.2ポイントの改善です。

8月の失業率は大半のFRB当局者が「完全雇用とみなす5.0%以下」の水準に到達しています。

16歳以上の一般の人口に対し、労働力人口を示す「労働参加率」は前月並びの62.8%となりました。
1977年10月以来の低水準です。


◆8月の雇用の増加数は15.1万人の増加となりましたが、6月、7月と続いた20万人台より大きく減少。 しかし過去3ヶ月の平均は23.2万人。

FRB(アメリカの中央銀行)の目標の一つに、雇用改善の目安として完全雇用状態では10万人増加で十分」がありますが、8月はこれを上回り、3か月平均でも大きく上回りました。

8月の時間当たりの賃金は前月より0.2ポイント鈍化し、前年比+2.4%となりました。(尚、望ましい水準は3%程度とさています)

また、失業者に占める27週間(半年)以上の長期失業者の割合は前月より0.5ポイント減少し、25.5%。
正規雇用を望みながらパート就業する人も含めた失業率は、前月並びの9.7%ですが、2008年5月以来の水準まで低下しています。

一方で7月のCPI総合:物価上昇率は+0.8%、コア(食品、エネルギーを除く)は前年比+2.2%

尚、市場では「雇用改善の好不調の目安は20万人増加」との見方もあって、これによれば目安を3か月ぶりに下回り、市場の予想(18万人程度)にも届かず、本指標の発表後にFRBの利上げは遠のいたとの思惑から、アメリカの株価は値上がりとなりました。

FRBは、”質の良い雇用と物価上昇率2%”を目指していて、「賃金、労働参加率の上昇」「長期失業者の減少」「物価上昇率が中期的に2%に向かっていくと確信」ができたため、昨年12月16日に「0金利政策」の解除しました。

★エコノミストやアナリストの予想では、原油価格の下落、中国経済の悪化もあって「今後のFRBの利上げは、年1回程度だろう」との声も出ています。

雇用の増加は、消費の回復となります。
その意味では、日本のみならず、世界の景気を考えた場合、アメリカの景気回復はとても重要です。

アメリカの企業は業績が悪化すると、即雇用調整に動きますが、一方で回復すれば雇用も回復していきます。
ですので、景気の状況が良く分かります。

ところで、アメリカの労働状況はアメリカの労働省のホームページに詳しく書かれていて、これを見ると、アメリカらしい統計データが見ることができます。

それは、失業率を人種別に記載している点。
全体では、4.9%(男性5.0%、女性4.9%)としていますが、

・白人             ・・・ 4.4%
・黒人、アフリカ系    ・・・ 8.1%
・アジア系          ・・・ 4.2%
・ヒスパニック、ラテン系 ・・・ 5.6%

よく聞く話しですが、白人の方が雇用環境は良さそうです。
アジア系もいいですね


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8月のアメリカの雇用改善は伸びが鈍化