FPよもやまばなし

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アメリカの2月の雇用は堅調に増加

アメリカの2月の雇用は堅調に増加

米国労働省が2017年3月10日に発表した2017年2月のアメリカの失業率は、前月より0.1ポイント改善の4.7%。

1年前の4.9%に対し、0.2ポイントの改善です。

この水準は2007年6月以来の低い水準です。

2月の失業率は大半のFRB当局者が「完全雇用とみなす5.0%以下」の水準に到達しています。

16歳以上の一般の人口に対し、労働力人口を示す「労働参加率」は前月より0.1ポイント改善の63.0%となりました。

◆2月の雇用の増加数は23.5万人の増加となりましたが、良好な改善幅とされる20万人の大台を超え、過去3ヶ月の平均は20.9万人と好調な結果となりました。

FRB(アメリカの中央銀行)の目標の一つに、雇用改善の目安として「完全雇用状態では10万人増加で十分」がありますが、2月はこれを上回り、3か月平均でも大きく上回りました。

2月の時間当たりの賃金上昇率は前月より0.2ポイント改善し、前年比+2.8%となりました。(尚、望ましい水準は3%程度とされています)

また、失業者に占める27週間(半年)以上の長期失業者の割合は前月より0.3ポイント改善し、23.9%。
正規雇用を望みながらパート就業する人も含めた失業率は、前月より0.2ポイント改善し9.2%ですが、2008年4月以来の水準まで低下しています。

一方で1月のCPI総合:前年比物価上昇率は+2.5%、コア(食品、エネルギーを除く)は+2.3%

FRBは、”質の良い雇用と物価上昇率2%”を目指していて、「賃金、労働参加率の上昇」「長期失業者の減少」「物価上昇率が中期的に2%に向かっていくと確信」ができたため、2015年12月16日に「0金利政策」を解除2016年12月には2回目の利上げをしました。

★好調な経済指標を受け、アメリカの長期金利は昨年12月16日以来の2.6%に上昇し、円安に傾きました。
また、「2017年のFRBの利上げはまず3月に実施し、その後年2回~3回程度だろう」との予想が出ています。


雇用の増加は、消費の回復となります。
その意味では、日本のみならず、世界の景気を考えた場合、アメリカの景気回復はとても重要です。

アメリカの企業は業績が悪化すると、即雇用調整に動きますが、一方で回復すれば雇用も回復していきます。
ですので、景気の状況が良く分かります。

ところで、アメリカの労働状況はアメリカの労働省のホームページに詳しく書かれていて、これを見ると、アメリカらしい統計データが見ることができます。

それは、失業率を人種別に記載している点。
全体では、4.7%(男性4.8%、女性4.6%)としていますが、

・白人             ・・・ 4.1%
・黒人、アフリカ系    ・・・ 8.1%
・アジア系          ・・・ 3.4%
・ヒスパニック、ラテン系 ・・・ 5.6%

よく聞く話しですが、白人の方が雇用環境は良さそうです。
アジア系もいいです


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アメリカの2月の雇用は堅調に増加