FPよもやまばなし

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4月のアメリカの雇用は大幅改善

4月のアメリカの雇用は大幅改善

米国労働省が2017年5月5日に発表した2017年4月のアメリカの失業率は、前月より0.1ポイント改善の4.4%。

1年前の5.0%に対し、0.6ポイントの改善です。

この水準は2007年5月の4.4%以来の低い水準です。

4月の失業率は大半のFRB当局者が「完全雇用とみなす4.7%」の水準に到達しています。

16歳以上の一般の人口に対し、労働力人口を示す「労働参加率」は前月より0.1ポイント悪化の62.9%となりました。

◆4月の雇用の増加数は21.1万人の増加となりました。
1月、2月と続いた「良好な改善幅とされる20万人の大台」超えは途切れ、3月は急減しましたが一時的な悪化となり、4月は再び20万人台へ。

FRB(アメリカの中央銀行)の目標の一つに、雇用改善の目安として「完全雇用状態では7.5万人~12.5万人増加が適正」との認識がありますが、4月はこれを大きく達成。3か月平均でも大きく上回っています。

4月の時間当たりの賃金上昇率は前月より0.3ポイント改善し、前年比+2.5%となりました。(尚、望ましい水準は3%程度とされています)

また、失業者に占める27週間(半年)以上の長期失業者の割合は前月より0.4ポイント改善し、23.0%。
正規雇用を望みながらパート就業する人も含めた広義の失業率は、前月より0.3ポイント改善し8.6%まで低下。

一方で3月のCPI総合:前年比物価上昇率は+2.4%、コア(食品、エネルギーを除く)は+2.0%

FRBは、”質の良い雇用と物価上昇率2%”を目指していて、「賃金、労働参加率の上昇」「長期失業者の減少」「物価上昇率が中期的に2%に向かっていくと確信」ができたため、2015年12月16日に「0金利政策」を解除2016年12月には2回目、2017年3月には3回目の利上げをしました。

また、「2017年のFRBの利上げは今後2回程度だろう」との予想が出ています。

★好調な経済指標と利上げを受け、アメリカの長期金利は2017年3月13日には昨年12月16日以来の2.6%に上昇し、円安に傾きました。 しかし、その後は低下し5月5日では2.4%。円高に。

この4か月間は2.3%~2.6%の間を上下しています。


雇用の増加は、消費の回復となります。
その意味では、日本のみならず、世界の景気を考えた場合、アメリカの景気回復はとても重要です。

アメリカの企業は業績が悪化すると、即雇用調整に動きますが、一方で回復すれば雇用も回復していきます。
ですので、景気の状況が良く分かります。

ところで、アメリカの労働状況はアメリカの労働省のホームページに詳しく書かれていて、これを見ると、アメリカらしい統計データが見ることができます。

それは、失業率を人種別に記載している点。
全体では、4.4%(男性4.4%、女性4.4%)としていますが、

・白人             ・・・ 3.8%
・黒人、アフリカ系    ・・・ 7.9%
・アジア系          ・・・ 3.2%
・ヒスパニック、ラテン系 ・・・ 5.2%

よく聞く話しですが、白人の方が雇用環境は良さそうです。
アジア系もいいです


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4月のアメリカの雇用は大幅改善