昨日外貨での運用の話を書きましたが、そもそも為替レートはなぜ動くのでしょうか?
為替レートの変動要因を3日に分けて書いていきます。
「ビッグマック指数」というものを皆さんはご存知でしょうか?
世界各国でマクドナルドのハンバーガー・ビッグマックは同じ品質で販売されているため、各国のビッグマックの価格と自国の価格で比較すれば、それが為替レートになると言うものです。
例えば、アメリカで2ドルで販売されていて、日本では250円で販売されていれば、250円÷2ドル=125円/ドルとなり、為替レートは125円が適正と言われるものです。
もしも、現在のレートが120円であれば、先々125円に向かって円安が進むとされるものです。
この考えは為替レート決定理論の一つ「購買力平価説」に基づくもので、イギリスの「エコノミスト誌」が考案したものです。
「購買力平価説」とは、「一物一価」を前提としたもので、物やサービスの取引が国内でも海外でも自由に行えるならば、同じ商品の価格は1つに決まると言う考えです。
一物一価が成り立つならば、2国間の為替レートは2国間の同じ商品を同じ価格にするように動きます。
しかし、輸送コストや関税、あるいは物に対する国民の好みなどにより、必ずしも自由に各国と取引できないため、厳密には一物一価は長期間成立し続けないとも言われています。
そこで登場したのが、「相対的購買力平価説」と言うもので、こちらはある時点において、購買力平価説が成立していたとみなし、その時点を基準にして、各国の物価水準の違いによって為替レートを見ていこう と言うものです。
例えば、ある時点の為替レートが125円/$だったとして、その後アメリカの物価は3%上昇したが、日本の物価は1%の上昇の場合、為替レートはどう動くのかと言うと、こんな計算式で示されます。
125円×(1.01÷1.03)=122.6円
これは何を示しているかと言うと、「物価上昇している国の為替は下落する」と言うことで、この例ではドルの価値が減り、円の価値が高まったわけです。
先程のビッグマックの例で言えば、アメリカで2ドルだったものが、物価上昇し2.06ドルとなり、日本では250円が252.5円になったので、為替レートは252.5÷2.06=122.6円/$になります。
物価上昇の差2%が、為替レートの差2%となって変化します。
(相対的)購買力平価説は長期的な為替変動に使われる説です。
為替レートの変動要因を3日に分けて書いていきます。
「ビッグマック指数」というものを皆さんはご存知でしょうか?
世界各国でマクドナルドのハンバーガー・ビッグマックは同じ品質で販売されているため、各国のビッグマックの価格と自国の価格で比較すれば、それが為替レートになると言うものです。
例えば、アメリカで2ドルで販売されていて、日本では250円で販売されていれば、250円÷2ドル=125円/ドルとなり、為替レートは125円が適正と言われるものです。
もしも、現在のレートが120円であれば、先々125円に向かって円安が進むとされるものです。
この考えは為替レート決定理論の一つ「購買力平価説」に基づくもので、イギリスの「エコノミスト誌」が考案したものです。
「購買力平価説」とは、「一物一価」を前提としたもので、物やサービスの取引が国内でも海外でも自由に行えるならば、同じ商品の価格は1つに決まると言う考えです。
一物一価が成り立つならば、2国間の為替レートは2国間の同じ商品を同じ価格にするように動きます。
しかし、輸送コストや関税、あるいは物に対する国民の好みなどにより、必ずしも自由に各国と取引できないため、厳密には一物一価は長期間成立し続けないとも言われています。
そこで登場したのが、「相対的購買力平価説」と言うもので、こちらはある時点において、購買力平価説が成立していたとみなし、その時点を基準にして、各国の物価水準の違いによって為替レートを見ていこう と言うものです。
例えば、ある時点の為替レートが125円/$だったとして、その後アメリカの物価は3%上昇したが、日本の物価は1%の上昇の場合、為替レートはどう動くのかと言うと、こんな計算式で示されます。
125円×(1.01÷1.03)=122.6円
これは何を示しているかと言うと、「物価上昇している国の為替は下落する」と言うことで、この例ではドルの価値が減り、円の価値が高まったわけです。
先程のビッグマックの例で言えば、アメリカで2ドルだったものが、物価上昇し2.06ドルとなり、日本では250円が252.5円になったので、為替レートは252.5÷2.06=122.6円/$になります。
物価上昇の差2%が、為替レートの差2%となって変化します。
(相対的)購買力平価説は長期的な為替変動に使われる説です。