FPよもやまばなし

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アメリカの6月の住宅価格は上昇継続

アメリカの6月の住宅価格は上昇継続

◆2017年8月29日にアメリカS&Pが発表した、アメリカの主要な住宅価格指数「S&P/ケース・シラー住宅価格指数」によると、2017年6月の主要10都市平均の指数は、前年同月比+4.9%の上昇となりました。

尚、主要20都市平均の指数は、前年同月比+5.7%の上昇。

20都市を都市別にみていくと、前年比では、全都市がプラスとなり、中でもシアトルが10%以上の上昇率となりました。

213.9ポイントの水準は、2007年9月の212.7以来で、2006年6月のピークの94%まで戻った水準です。

一方、前月比の伸び率では主要10都市は+0.7%、20都市では+0.8%と、上昇しました。

都市別では20都市全てが前月比プラスとなりました。

総じてグラフの通り、住宅価格は順調に上昇しています。

S&Pの担当者は「住宅価格の上昇継続の要因は、タイトな市場にある」とコメントしています。

◆そして、住宅関連指標でもう一つ重要なのが、住宅着工件数。

アメリカの6月の住宅価格は上昇継続

2017年8月16日にアメリカ商務省が発表した、2017年7月の住宅着工件数は前年同月比で-5.6%。前月比では-4.8%。

戸数は、年率換算で111.5万戸。

2年4か月連続で100万戸の水準を維持し、2か月ぶりに前月比減少となりました。

またグラフにはありませんが、この指標の先行指標となる住宅着工許可件数は、前年同月比で+4.1%。前月比は-4.1%。

戸数は、年率換算で122.3万戸の水準。
3年11か月連続で100万戸を超えです。

着工件数は2016年10月をピークに減少傾向にありますが、住宅市況は当面問題ない水準を推移しています。


◆米連邦準備理事会(FRB)はアメリカ経済の好調・・雇用、賃金の改善がまずまずの状況が続いてるため、2015年12月に「0金利政策」を停止し、9年半ぶりに政策金利を+0.25%上げました。

一方、長期金利は中国経済の鈍化、直近ではイギリスのEU離脱決定を受けて、2016年は10月まで金利が下がっていました。

そこに、予想外のトランプさんの次期大統領当選で、2016年11月以降長期金利は上昇してきましたが、2017年3月中旬からやや低下しています。

また、政策金利は2016年12月14日には2度目の利上げをし、2017年3月15日に3度目、更に6月14日には4度目の利上げを決定しました。
今後のFRBの金利政策によっては更に「長期金利」の上昇を招き、住宅ローン金利の上昇となり、住宅建築の鈍化につながる恐れが出ています。

※10年国債金利
2015/12月末  2.3%
2016/ 6月末  1.5%
2016/12月末   2.4%
2017/8/28    2.1%

2008年の世界的な不況の大元は、アメリカの住宅バブルの崩壊から始まりました。

今後も推移を見守りたいと思います。


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アメリカの6月の住宅価格は上昇継続