FPよもやまばなし

浜松近郊で活動するファイナンシャル・プランナーFP鈴木が、世の中のお金にまつわることや、趣味の映画、山歩き、写真について、書き綴っています。

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確定拠出年金一考

「確定拠出年金」(日本版401Kとも言われます)を導入する企業が増えています。
今までは「確定給付年金」でした。

○確定給付年金
 
将来もらえる年金額が確定しているタイプです。掛け金は会社が出し、運用責任は会社が負います。
「厚生年金基金」「適格退職年金」がこのタイプで、国の国民年金、厚生年金もこのタイプです。
バブルがはじけ、株価の低迷、金利の低下により、運用が悪化したため、会社は掛け金を増やしたり、年金額を減らしています。

○確定拠出年金

将来もらえる年金額は確定していません。掛け金は会社が出しますが(注)、運用責任は従業員が負います。
会社は元本確保型(主に定期預金)も含め、投資信託、保険など3種類以上の金融商品を提示し、従業員はこの中から運用先を決め、運用してもらいます。
運用が成功すれば、資産は大きく増え年金額も増えていきますが、減ることもあるので自己責任の年金となります。
(注)自営業者や、この年金制度を導入していない会社に勤めている会社員は、自分で掛け金を出して加入することが出来ます。

企業年金連合会の昨年調査のデータによると、運用資産残高の43%がリスク性資産の投資信託で運用され、57%が元本確保型となっています。
自分で掛け金を出しているのならば、元本確保型を選ぶ気持ちも分かりますが、会社が掛け金を出してくれて、運用は自分で自由にできるのですから、もっとリスクをとっても良いのではないかと思います。

そして 大切なのは「インフレ」への対応です。
会社に勤め始めてから退職までずっと掛け続けられ、運用されます。運用期間は長い人は40年を超えます。
過去の日本の物価上昇率から考えれば、インフレにより物価が2倍程度になるのは十分考えられます。

この50年程度の期間で、インフレに勝っていたのは株式です。債券でギリギリ。預貯金では負けています。
インフレに勝ちつつ資産を増やしていくためにも、リスク性資産を増やしていくことが必要と思います。


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