FPよもやまばなし

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2017年主な病気の平均入院日数と費用

2017年主な病気の平均入院日数と費用

2017年主な病気の平均入院日数と費用

厚生労働省は3年に一度「患者調査」を実施し、様々な病気やケガで病院・診療所に入院してたり、通院している患者の人数や入院・通院日数や費用等を総合的に調べています。

最新データは2017年(平成29年)9月~10月に調査されたもの。

高齢化とともに医療費が毎年約1兆円以上増えていて、2017年度は42兆円もの費用がかかっています。
※医療費:自己負担額ではなく、国全体としてかかっている金額

全ての病気・ケガの平均入院日数は29.3日

前回調査の2014年の31.9日より2.6日(8.1%)短くなっています。

1996年調査では40.8日でしたので、21年間で11.5日短期化しました。

厚労省は医療費の抑制を図るため、入院期間の短期化を進めていて、病院の収入となる診療報酬にも、長期入院の報酬が相対的に少なくなるような設定をしています。

入院日数期間を確認すると、5日以内が4割、10日以内が6割、1カ月以内で8割と短期化しており、1カ月を超える入院は2割以下となっています。

◆一方で、入院中の診療費(食事療養費含む)を見ると、一日当たりの金額は増えています。

厚労省は毎年「社会医療診療行為別調査」を調査公表していて、診療行為別の診療報酬点数・・・つまり医療費が分かります。

「患者調査」と同じ調査年の2017年のデータでは、
1日当たりの入院診療報酬点数は2014年比1.3%点数が増え、3398.6点となっています。

1点=10円換算すると、1日当たりの入院費用は33,986円となります。

平均入院日数は3年間で8.1%短縮しましたが、入院費用は1.3%増えていますので、「家を離れる日数は短くなっているが、費用は増えている」ことが分かります。

◆但し、私たちの負担も同様に増えているかと言うと、必ずしもそうではなくて・・・

健康保険の制度には「高額療養費制度」があり、健康保険が使える医療費であれば、暦上の1ヶ月における自己負担額に上限を設けて、国民の医療費負担を軽減する制度です。

現在は、70歳未満であれば、所得に応じて5段階に分かれています。

2017年主な病気の平均入院日数と費用

この制度は、入院・外来問わず使えますが、一旦窓口で3割負担額を支払って、後日申請することで3ヶ月程度のちに、差額が戻ってくる制度です。

尚、「限度額適用認定証」を健康保険組合等から診療を受ける前に入手し、病院に提出しておけば、窓口での支払いが高額療養費制度での負担で済みます。




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2017年主な病気の平均入院日数と費用