ＦＰよもやまばなし

アメリカの自動車会社ゼネラルモーターズ（ＧＭ）が巨額の損失を計上しました。
７月～９月の３か月間の業績は、何と４兆５０００億円の赤字になりました。

今後の収益見通しが悪化したため、税効果会計に基づいてこれまで資産計上していた繰延税金資産を取り崩したことによるもので、自動車事業そのものは黒字だったようです。
※繰延税金資産・・・簡単に言えば「税金の前払い分」です。将来利益が出ることが条件で、資産として計上できます。

ＧＭはリストラを進めた結果として、事業そのものの利益は出るようになったのですが、サブプライムローン問題で関連会社の住宅ローン事業が赤字になったり、住宅を担保にして借金をして車を買う人が減ってきたり、ガソリン価格の高騰で大型車の需要が減ったりして、今後の業績回復が懸念されたことで、繰延税金資産を取り崩すことになったようです。

サブプライムローン問題がメーカーの業績に影響が出始めました。
アメリカ経済の減速が懸念されます。