経済産業省が２０２4年４月３０日に発表した、２０２４年３月の生産動態統計の自動車の国内生産台数（速報値）は、前年比－１８．１％、前月比＋１３．７％の７０．１万台となり、３か月連続の前年比減少となりました。
この内、トラックやバスなどを除いた乗用車の生産台数では前年比－１８．１％、前月比＋８．９％で、３か月連続の前年比減少の６０．８万台となりました。
※２０２３年年間では新型コロナの緊急事態宣言による生産停止や半導体不足の影響が出た２０２２年よりも＋１４．７％（乗用車＋１８．３％）となりました。
リーマンショック前の２００７年からみると－２２％（乗用車－２１％）と深刻な状況で、コロナ前の２０１９年からは－７％（乗用車－７％）と復活していません。
◆3月の国内生産台数と前年比は以下の通り。
（乗用車、トラック、バスの合計）
出典：各メーカーホームページより 2024/4/25発表
万台 前年比
・トヨタ ２８．４ －１０．０％（含むレクサス）
・ダイハツ ３．０ －６５．８％
・スバル ４．２ －２２．１％
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・スズキ ９．６ ＋ ２．５％
・マツダ ６．４ －２５．１％
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・日産 ５．９ － ９．５％
・三菱 ４．１ －１６．２％
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・ホンダ ６．１ －１５．７％
◆一方３月の輸出は、前年比－９．４％、前月比－０．５％の３１．３万台。
輸出はアメリカ向けが多く、全世界の内３５％を占めますので、アメリカの景気と自動車産業政策が影響します。
●３月の輸出先別台数と前年比は以下の通り。
出典：日本自動車工業会 2024/4/30発表
輸出先 万台 前年比
アジア向け ４．７ ＋ ０．７％
内中国向け １．６ ＋１５７.１％
中近東向け ４．４ －２５．２％
ヨーロッパ向け ５．７ － ９．３％
北米向け １２．８ － ９．６％
内アメリカ向け１０．９ － ９．７％
中米向け １．２ －１９．３％
南米向け ０．８ －１１．１％
アフリカ向け ０．９ － ３．９％
大洋州向け ４．１ ＋ ７．２％
◆３月の販売台数のブランド別台数と前年比は以下の通り。
（乗用車、トラック、バスの合計）
出典：日本自動車販売協会連合会 2024/4/4発表
万台 前年比
・トヨタ １２．５ －３６．０％
・レクサス ０．９ －２５．５％
・ダイハツ １．５ －７８．１％
・スバル １．１ －１２．５％
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・スズキ ８．３ ＋２２．１％
・マツダ １．６ －３３．５％
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・日産 ５．９ － １．８％
・三菱 １．５ ＋２６．８％
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・ホンダ ７．３ ＋ １．７％
自動車産業はすそ野が広い産業です。
日本の景気を見ていく上でも、チェック。
