総務省が2024年4月30日に発表した「労働力調査」によると、2024年3月の失業率は2.6%で、前月比と変わらず、前年同月比では0.1ポイント改善しました。
ちなみに男性が2.7%、女性は2.6%です。
失業者数は前月より8万人増加し、前年同月からは8万人減少の185万人。
◆一方、就業者は前月比-2万人、前年同月比+27万人の6,726万人となりました。
就業者には自営業・農業・漁業従事者、経営者も入っています。
これらを除く雇用者5,733万人の内、正規は前月比-15万人、前年同月比+11万人の3,602万人となりました。
雇用者の内、非正規は前月比-3万人、前年同月比+30万人の2,131万人で、全体の37.2%を占めています。
一方、厚生労働省が同日に発表した3月の有効求人倍率(季節調整値)は1.28倍。
前月より0.02ポイン改善し、前年より0.04ポイント悪化。
ちなみに求人倍率1.0倍は、10人の人がハローワークに求職届けをすれば、”職を選ばなければ”10人が就職できる、と言う意味です。
※職を選ばなければ・・・経験や資格が必要な職もあるため、単純な話ではありません。
尚、正社員の倍率は前月より0.02ポイント改善し、前年とは変わらずの1.03倍で、1年9か月連続の1倍以上となりました。
◆全国平均で求人倍率は1.28倍となり、就業地別での都道府県別では全都道府県が1.0倍以上となりました。
倍率が全国よりも3割(1.66)以上なのは、福井1.94、山口1.70
倍率が全国よりも1割(1.15)以下なのは
北海道1.11、神奈川1.12、大阪1.07、兵庫1.15、
高知1.13、福岡1.14
静岡県は全国平均を上回り、1.32倍、前月より0.01ポイント悪化。
◆新規求人数は、83.1万人で、前月比で-6.2万人、前年比では-6.2万人となりました。
前年対比での、業種別の一般のパートタイムを含む新規求人数の伸び率は、全体で-7.4%。7か月連続の前年比マイナス。
11業種中1業種がプラス。
・建設業 - 8.6%(1年1か月連続のマイナス)
・製造業 -10.8%(1年1か月連続のマイナス)
・情報通信業 - 4.6%
・運輸、郵便業 - 5.0%(7か月連続のマイナス)
・卸売、小売業 - 8.0%(10か月連続のマイナス)
・学術研究、専門、技術サービ ス業 + 1.6%
・宿泊業,飲食サービス業 - 8.5%(5か月連続のマイナス)
・生活関連サービス業、娯楽業 -10.5%(2か月連続のマイナス)
・教育、学習支援業 -10.5%(4か月連続のマイナス)
・医療・福祉 - 4.0%
・その他サービス業 - 8.6%