
総務省が2024年6月28日に発表した「労働力調査」によると、2024年5月の失業率は2.6%で、前月比と変わらず、前年同月比でも変わりませんでした。
ちなみに男性が2.9%、女性は2.3%です。
失業者数は前月と変わらず、前年同月からは5万人増加の193万人。
◆一方、就業者は前月比+16万人、前年同月比+21万人の6,766万人となりました。
就業者には自営業・農業・漁業従事者、経営者も入っています。
これらを除く雇用者5,745万人の内、正規は前月比+9万人、前年同月比+20万人の3,675万人となりました。
雇用者の内、非正規は前月比-14万人、前年同月比-4万人の2,070万人で、全体の36.0%を占めています。

一方、厚生労働省が同日に発表した5月の有効求人倍率(季節調整値)は1.24倍。
前月より0.02ポイン悪化し、前年より0.08ポイント悪化。
ちなみに求人倍率1.0倍は、10人の人がハローワークに求職届けをすれば、”職を選ばなければ”10人が就職できる、と言う意味です。
※職を選ばなければ・・・経験や資格が必要な職もあるため、単純な話ではありません。
尚、正社員の倍率は前月より0.02ポイント悪化し、前年より0.03ポイント悪化の1.00倍で、1年11か月連続の1倍以上となりました。
◆全国平均で求人倍率は1.24倍となり、就業地別での都道府県別では全都道府県が1.0倍以上となりました。
倍率が全国よりも3割(1.61)以上なのは、福井1.92、山口1.67
倍率が全国よりも1割(1.12)以下なのは
北海道1.09、東京1.12、神奈川1.12、大阪1.02、兵庫1.12、
高知1.08、福岡1.09、沖縄1.10
静岡県は全国平均を上回り、1.27倍、前月より0.03ポイント悪化。
◆新規求人数は、82.9万人で、前月比で-0.7万人、前年比では-0.5万人となりました。
円安、物価高により求人を減らす動きが続いています。
前年対比での、業種別の一般のパートタイムを含む新規求人数の伸び率は、全体で-0.6%。9月連続の前年比マイナス。
11業種中3業種がプラス。
・建設業 - 3.4%(1年3か月連続のマイナス)
・製造業 - 7.4%(1年3か月連続のマイナス)
・情報通信業 + 5.7%
・運輸、郵便業 - 3.2%(9か月連続のマイナス)
・卸売、小売業 + 4.6%
・学術研究、専門、技術サービ ス業 + 0.6%
・宿泊業,飲食サービス業 - 1.8%(7か月連続のマイナス)
・生活関連サービス業、娯楽業 -10.6%
・教育、学習支援業 - 0.6%(⑥か月連続のマイナス)
・医療・福祉 + 1.4%
・その他サービス業 + 0.3%