FPよもやまばなし

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株式投資の新税制案

自民党の麻生幹事長が、長年考えてきた「株式投資に関する新税制」を公表しました。

元々は自分が総理大臣になったら、導入しようとしていたようですが、待ってられないとのことで、今回の幹事長就任と同時に新税制を公表しました。

●内容・・・「元本300万円までの株式投資で得られる値上がり益、配当を非課税にする」

来年から実施したい意向です。

単純に考えれば、この制度は確定申告によって非課税にできる制度です。

前年1年間の株式投資を振り返り、値上がり益が大きいもの順に並べて、元本が300万円になれば、そこでこの制度のメリットは終了。

例えば、
Aという株は、元本100万円で400万円になった。値上がり益は300万円。
Bという株は、元本300万円で600万円になった。値上がり益は300万円。

どちらも値上がり益は300万円ですが、Bを選択すると、Bだけで元本300万円となり、この制度は終了します。
Aならば元本はまだ100万円ですので、200万円分の元本の株を入れることができます。

つまりできるだけ少ない元本で、大きな利益を上げたものを選択する必要があります。

考えただけでも面倒です。
こんな面倒な制度では、まともにメリットを享受できる人は少なくなります。

「特定口座」制度があるように、「非課税口座」を作って、この口座で投資するものについては300万円の元本までは、配当も値上がり益も全て非課税にするのが良いと思います。

これから検討されますので、どんな制度になるのか気になりますが、面倒だけはゴメンです。

株式投資税制は毎年のように、ころころ変わるため複雑でとても分かりにくい。

来年からは、一部の利益・配当については現在の税率10%が、20%になることが決まっています
これには申告が必要とのこと。
「+10%の税金分を申告して納める」なんてことを、まともにやる人がいるのでしょうか。

この上に麻生税制が導入されたら、混乱が極まります。

そして、また金融庁が新たな税制を導入しようと動いています。

分かりにくい税制はまず中止・廃止。

その上で、投資しやすくなる税制を導入してもらいたいものです。


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