FPよもやまばなし

浜松近郊で活動するファイナンシャル・プランナーFP鈴木が、世の中のお金にまつわることや、趣味の映画、山歩き、写真について、書き綴っています。

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日本のバブルの後始末の額

日経新聞に、かつて日本が実施した「バブル崩壊に対する、金融システム保護のために使った金額」についてまとめられた記事が掲載されていました。

◆日本は金融システム保全のために46.6兆円を投入

(内訳)

・破綻した金融機関の預金等の全額保護のために・・・18.6兆円(税金は10.4兆円)

・金融機関への資本注入・・・12.4兆円

・金融機関からの資産買取り・・・9.7兆円

・その他・・・5.9兆円

金融機関への資本注入については、既に9.2兆円が銀行から返済されています。
また、資本注入は国が金融機関の株式を買ったのですが、その株が値上がりしたため、1.3兆円の利益が国にもたらされました。

資本注入はまだ3兆円が返済されずに残っていますが、今回の株の暴落で、昨日までに6500億円の含み損を抱えているようです。
これが含み益にならなければ、銀行は返済できませんね。そうしないと国民が損しますから。

金融機関からの資産買取りについては、債権や株式を買い取ったのですが、既に7.1兆円は回収。
そして、買い取った株式が値上がりし、1.5兆円の利益を生み出しました。

公的資金の注入に対し、全額の回収は終わっていませんが、金融機関が再生して、経済が復活する過程で、「株式の値上がり」という副産物も生まれ、国に利益が入りました。

今回の金融危機では、アメリカは75兆円の公的資金を注入します。
内、35兆円は金融機関への資本注入。
残りは金融機関の資産を買い取る予定のようです。

ヨーロッパ各国の資本注入額は、イギリス9兆円、ドイツ11兆円、フランス6兆円で、その他の諸国もあわせると欧州全体で37兆円の規模です。

90年代の日本と現在とは経済規模が異なるので一概には言えないと思いますが、金額だけを見ると、今回の金融危機の大きさが感じられます。


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日本のバブルの後始末の額