ＦＰよもやまばなし

アメリカで「ビッグ３」と言えば、自動車業界のＧＭ、フォード、クライスラーの３社を指します。

今、この３社の経営は危機に瀕しています。

ＧＭはクライスラーに対し、買収提案をしました。
フォードはマツダの株を売って、資金繰りに当てようとしています。

Ｓ＆Ｐの格付けはＧＭとフォードは「Ｂ－」、
クライスラーは「ＣＣＣ＋」です。
投資不適と言われるレベルです。

住宅バブルが起きて、アメリカ人は「住宅価格の値上がりを前提にして、住宅を担保に借金」をして、その借金で車を買うという消費行動をしていました。

住宅バブルに乗っかって、自動車も売れ、生産設備も増やしていったのですが、今は完全に”お荷物”となりました。

工場の稼働率は７０％程度に落ちていて、来年は更に落ちると言われています。

と言うことは、「３社×７０％＝２社」

アメリカには３社は不要と言うことになります。
２社で十分。

そして遂に、ＧＭとクライスラーの合併が決まり、”ビッグ２”となることになりました。

もっとも、トヨタが世界一たくさん車を売るメーカーとなり、アメリカ国内では日本車の販売比率が増えているため、今は”ビッグ”でもなんでもなく、ただのデトロイトのメーカーなのかもしれません。