FPよもやまばなし

浜松近郊で活動するファイナンシャル・プランナーFP鈴木が、世の中のお金にまつわることや、趣味の映画、山歩き、写真について、書き綴っています。

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ETFで国際分散投資

昨年は、金融危機で株価が大きく下がりましたが、こんな中で逆に関心が高まっているのがETF。

ETFは証券取引所に上場されている投資信託のことで、
通常の投資信託違って、取引所が開いている時間であれば、株式と同様に売買が自由にできるタイプの投資信託です。

ETFは一般的には、様々な市場の株価や債券の市場価格の平均値(指数)に連動するタイプが多く、労せずして分散投資ができます。
また、通常の投資信託よりも手数料が安いのが一般的です。

日本の取引所に上場されているタイプは種類は増えてきていますが、国内株式が中心です。

世界に向けて分散投資するにはちよっと物足りないため、ネット証券では海外の取引所に上場しているETFも扱っています。

例えば、株式のETFで国際分散投資をするならば、

〇 iシェアーズ MSCI KOKUSAI(コクサイ)・インデックス・ファンド
⇒日本を除く「先進国22カ国」の株式市場の株価平均値に分散投資しています。

〇 iシェアーズ MSCI エマージング・マーケット・インデックス・ファンド
⇒「新興国26カ国」の株式市場の株価平均値に分散投資しています。

これら2つのETFに、東京証券取引所の株価指数TOPIXに連動するETFを合わせれば、49カ国の株式市場に投資したことと同じ意味を持ちます。

こうした株価に連動するETFと債券投資信託を組み合わせると、株と債券の値動きは通常異なりますので、分散が効きます。
(債券のETFもありますが、アメリカ国債が殆どなので、分散が困難です)

更に、コモディティ(商品)指数に連動するETFにも投資すれば、もっと分散が図れます。

〇 iシェアーズ S&P GSCIコモディティ・インデックス・トラスト

⇒エネルギー関連商品(6種)、産業用メタル(5種)、農作物(8種)、畜産物(3種)、貴金属(2種)をカバーし、原油や貴金属、小麦など農産物の先物指数を組み合わせて、商品市況全体の値動きを反映する指数に連動します。

また、各国の不動産投資信託に投資する投資信託の組み合わせも良いと思います。

こうしたETFや投資信託で分散投資をしても、昨年のように全ての金融商品が値下がりする場面では、残念ながら分散効果は減ってしまいます。

こうした時に、一時的に全てのETFや投資信託を売却して、預貯金等へ避難できないと、資金の大幅な目減りは防げません。

そして、嵐が過ぎ去った後、再度同じETF等を買い付けて、運用を続けていくことで、長期にわたって収益を上げることができるようになると思います。

市場の指数に連動するETF、投資信託であれば、経済の発展と伴に運用することが可能で、言わば「世界の経済成長率に投資」することと同様な意味を持つと思います。

しかし、この方法の大きな課題は、
景気が悪化したり、危機が起きる時に売却し、その後買い付けするため、税金コストや買付コストがかかることです。

これが解決できる金融商品として、昨日「変額年金」を紹介しました。


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