ＦＰよもやまばなし

アメリカの大手銀行シティグループは、今回の金融危機により、財務内容が大幅に悪化したことに伴い、グループを「中核事業｣と「非中核事業」に分割すると発表しました。

「非中核事業」については、リストラ・売却によって事業のスリム化を行い、グループの生き残りを目指すようです。

シティグループは買収と合併を経て、巨大な金融グループとなり、あらゆる金融サービスの提供ができる「ワン･ストップ・ショップ」という言葉を定着させました。

しかし、経済環境が悪化したため、方針転換をしました。

これで驚いたのは、日興コーディアル証券、日興アセットマネジメントなど、日本で証券業営む会社が「非中核事業」に含まれたこと。

昨年の秋の段階では「中核事業のため、売却しない」とされていたのに、突如方針転換されたわけです。

昨年のＡＩＧグループでの日本の生保会社の売却と同じ話です。

特に日興コーディアル証券については、２００７年４月に１兆６千億円もの巨額の資金で買収したばかりです。

銀行、保険、証券など金融機関の再編成が動き始めました。