FPよもやまばなし

浜松近郊で活動するファイナンシャル・プランナーFP鈴木が、世の中のお金にまつわることや、趣味の映画、山歩き、写真について、書き綴っています。

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今日から家計はどう変わる?

今日から新年度のスタート。

毎年4月になると税制や各種制度の変更が行われます。
今年は、経済危機もあって、景気対策の一環として、期限付きの特別な変更もあります。

1.社会保険関連

●国民年金保険料の値上げ・・・

 前年比250円UPの14,660円に。
 保険料は毎年UPし、2017年に16,900円になるまで上昇は続きます。厚生年金保険料は10月に値上げ。

●介護報酬の引き上げ・・・

 全体で3%アップし、ヘルパーさんなど介護職員の月収を2万円程度引き上げるのが目標。
 但し、一定の規模を満たした介護事業所です。
 また、介護報酬のアップは、介護サービス料金のアップも伴います。

●雇用保険料の値下げ・・・

 緊急経済対策として、今年度に限り、保険料率を1.2%から0.8%に下げます。
 1.2%と言っても、会社員の負担は0.6%ですので、これがせいぜい0.2%程度引き下げられるだけの話です。

 月給40万円の人は、0.2%の引き下げで、月800円の小遣いが増える程度。
 1年間限りの施策ですので、年間で1万円の小遣い増です。
 しかし、全国3500万のサラリーマンが消費する金額を考えると、一人7000円程度の保険料減として、2450億円にもなり、
 大きな効果が生まれます。

●非正規社員への雇用保険拡充・・・

 3/31にスタートした雇用保険制度の拡充。
 失業給付を受けるには、これまで1年以上保険に加入が必要でしたが、6カ月以上に条件が緩和されました。
 失業保険の受給日数も最大60日間延長され、支給日数が90日だった場合、最大150日まで受給できます。

2.税制

●低公害車への優遇税制・・・

 「プリウス」「インサイト」のようなハイブリッド車の場合、自動車取得税と重量税が「0」になります。
 200万円程度の価格の場合、10万円強の税金が助かります。もちろん、その他の低燃費車も税金は減ります。

 更に、2009年度の補正予算として「車両価格」そのものに対し、20万円程度を支給する案もあるそうです。

●住宅投資関連の減税・・・

 ・長期優良住宅を新築したり、省エネ性能の向上や、耐震工事、バリアフリー住宅へ改修した場合、改修資金の一部を所得税から控除されます。
 
 ・住宅ローンの所得税控除が拡大されます。
  長期優良住宅の場合600万円、一般住宅で500万円。

3.各種料金の値下げ・・・

●電気、ガス料金の値下げ・・・

 従来3ヶ月に一度の見直しでしたが、4月からは毎月見直しの制度に変わります。
 ちなみに、この制度変更では5月から料金改定が行われ、中部電力の場合、標準的な家庭で4.3%の電気料金の値下げとなります。 

●航空運賃の値下げ・・・

 日本航空と全日空は国際便の運賃に加算されている、燃油サーチャージの料金を下げます。
 最大92%引き下げられ、北米欧州路線では片道2万2000円から3500円となります。

●小麦価格の値下げ・・・

 小麦価格は政府が決めていますが、製粉会社に売り渡す輸入小麦価格を引き下げます。
 値下げ幅は14・8%。これを受けて、製粉メーカーは業務用小麦粉の価格を5月から引き下げることにしていますので、今後、パンやめん類などの小麦製品の小売価格も一部値下がりする見通しです。

 しかし、一部の会社は値下げせずに、「大盛り」タイプを価格を上げずに出す予定です。


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