金融広報中央委員会が毎年調査している「家計の金融行動に関する世論調査」によると、平成20年の2人以上の世帯の金融資産の保有額は、平均1152万円となりました。
調査対象は2人以上の世帯へのアンケート調査で、回答は3,886世帯。
その中で、金融資産の保有金額を回答したのは、3,640世帯。
いつものことですが、多くの資産持っている世帯がいることで、平均値が高くなる傾向があります。
では「庶民感覚の平均値」と言われるものが「中央値」で、こちらは430万円となりました。
中央値というのは、保有額を少ない順に並べ、順番が真ん中の人が保有する金融資産が430万円ということです。
世代別に見ると、60歳以上の世帯が多額の資産を保有し、平均値を上げているのは、60歳以上の世帯ということがわかります。
一方で、貯蓄「0」世帯が24%も占め、4世帯に1世帯は、ギリギリの生活をしていることが伺えます。
ちなみに、平均値1152万円の資産の内訳は、
貯蓄・・・625万円(54%)
保険・・・288万円(25%)
有価証券・・・195万円(17%)
その他・・・44万円(4%)
日本銀行の資金循環統計によると、個人の金融資産は1500兆円もあり、その内現預金が50%占めていますので、ほぼ同様の結果となっています。
尚、調査時期が平成20年7月ですので、秋の金融危機前のデータとなっています。
現在は保有資産がなり目減りしていると思われます。