FPよもやまばなし

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新興国の評価1位は中国

先進各国が、昨年来の金融危機による不況の中であえいでいます。
しかし、一部の新興国については株価が値上がりしていることは、先日記事に書きました。

日経ヴェリタスが「新興国 、次の主役は」と題して、金融危機・不況を経て、浮上する新興国20カ国を評価しました。

国家を評価する指標はいろいろありますが、4つのポイントで総合評価しています。

これまでの新興国の評価は、どちらかと言えば「成長性」に重きが置かれていたのですが、金融危機を通じて、新興国の脆弱性も露呈されました。
そこで、問題が起きても耐えうる力を持っているかどうかも評価する必要があると言うことで、次の3点が加わっています。

金融危機への「耐久力」、世界経済や他国の動向に左右されにくい「自立性」、政策運営の巧拙を反映する「健全性」。

(具体的な指標;各指標ごとに偏差値を算出)
●成長力・・・GDP成長率

●耐久力・・・外貨準備の対外債務比、経常収支のGDP比

●自立性・・・輸出のGDP比、対外債務のGDP比

●健全性・・・公的債務のGDP比、財政収支のGDP比、インフレ率

★総合評価(ポイントが一緒の場合は同順位)

1.中国
2.ペルー
3.ブラジル
4.インドネシア
4.台湾

6.インド
6.チリ
6.アルゼンチン
6.コロンビア
6.メキシコ

中国は4つの項目でいずれも1位となり、ダントツで総合評価1位となりました。
2位以下をみると、南米が上位に顔を出しているのが分かります。

ペルーと言えば「インカ帝国」の印象ですが、銅や亜鉛、銀では世界有数の産出国で、財政も健全な国のようです。

11位以下

11.フィリピン
11.マレーシア
11.ロシア

14.韓国
15.南アフリカ
16.ベトナム
16.ポーランド
16.チェコ

19.トルコ
20.ハンガリー

東欧各国が下位に沈んでいます。
ヨーロッパは先進国でも回復が日米よりも遅れるとIMFが予想していて、ヨーロッパ先進国向けの輸出が多い、ロシアやヨーロッパ、トルコは、しばらく厳しい状況が続きそうです。

ベトナムは、成長力では4位なのですが、その他の指標が下位のため、総合順位が16位となっています。

資産運用では、BRICS、VISTA、NEXT11など、いくつかにグルーピングされて投資先としてブームが起きましたが、今後は総合力で判断する必要がありそうです。


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新興国の評価1位は中国