景気が回復している状況を示す指標が、政府から相次いで発表されました。
◆ 景気ウオッチャー指数
別名「街角景気」調査とも呼ばれ、政府が発表する景気指標の中では、最も早く公表されます。
調査は5月下旬に実施され、家計の動向、企業の動向、雇用の動向に分けて、計2050人への調査結果です。
6/8に発表された、5月の街角景気によると、
5月は、前月比2.5ポイント上昇の36.7となり、5ヶ月連続で改善しました。
企業の受注や出荷に下げ止まりが見られ、
家計では、省エネ家電のエコポイント・ETC割引・定額給付金等の経済対策によりポイントは上昇。
一方で、一部では新型インフルエンザの影響で旅行や飲食店でポイントの低下が見られました。
雇用情勢では、まだ求人数の回復は見られず、厳しさが続いています。
しかし、全体では景気の現状は厳しいものの、悪化に歯止めがかかりつつある、と政府は判断しています。
◆ 景気動向指数
政府が6/9に発表した4月の「景気動向指数」によると、
「一致指数」は、前月比1.0ポイント高い85.8となり、11ヶ月ぶりに改善しました。
※景気動向指数
・・・現状の景気の動きを示す”一致指数”と、数ヶ月先の状況を示す”先行指数”、そして、やや遅れて動く”遅行指数”の3つの指数で景気の動向を示します。
指数の増減(-+)は景気が上向きか下向きかを示し、指数絶対値(水準)は景気の勢いを示しています。
一致指数の指標は、速報では9つの指標を見ていきます。
4月は、9つの指標の内、7つの指標で前月比改善が見られました。
改善したのは、企業の生産や出荷、電力使用量、残業時間、中小企業の売上高、小売店の販売額などです。
相変わらず前月比マイナスが続くのは、求人倍率、企業や建設で使われる機械の出荷でした。
この一致指数の改善を受けて、政府の基調判断は「悪化を示しているが、下げ止まりの動きも見られる。」に上方修正しました。
(下げ止まりの動きも見られる、を今回追加しています)
しかし、まだ改善が見られない指標もあります。
◆ 機械受注統計
6/10に政府が発表した4月の「機械受注統計」によると、民間設備投資の先行指標となる「船舶・電力を除く民需」は前月比5.4%減の6888億円となり、2カ月連続で減少しました。
製造業については、3月は前月比+22.8%と改善したのですが、4月は再び-9.4%となり悪化しました。
昨年秋以降の急激な悪化により、一気に生産調整をし、ようやく在庫水準も適正となったため、生産活動が再開されたのですが、機械設備に投資して、更に生産を増やす段階には来ていない、と言うことが伺えます。
本格的な回復を見るには、求人動向と機械受注動向が改善することが必要のようです。
◆ 景気ウオッチャー指数
別名「街角景気」調査とも呼ばれ、政府が発表する景気指標の中では、最も早く公表されます。
調査は5月下旬に実施され、家計の動向、企業の動向、雇用の動向に分けて、計2050人への調査結果です。
6/8に発表された、5月の街角景気によると、
5月は、前月比2.5ポイント上昇の36.7となり、5ヶ月連続で改善しました。
企業の受注や出荷に下げ止まりが見られ、
家計では、省エネ家電のエコポイント・ETC割引・定額給付金等の経済対策によりポイントは上昇。
一方で、一部では新型インフルエンザの影響で旅行や飲食店でポイントの低下が見られました。
雇用情勢では、まだ求人数の回復は見られず、厳しさが続いています。
しかし、全体では景気の現状は厳しいものの、悪化に歯止めがかかりつつある、と政府は判断しています。
◆ 景気動向指数
政府が6/9に発表した4月の「景気動向指数」によると、
「一致指数」は、前月比1.0ポイント高い85.8となり、11ヶ月ぶりに改善しました。
※景気動向指数
・・・現状の景気の動きを示す”一致指数”と、数ヶ月先の状況を示す”先行指数”、そして、やや遅れて動く”遅行指数”の3つの指数で景気の動向を示します。
指数の増減(-+)は景気が上向きか下向きかを示し、指数絶対値(水準)は景気の勢いを示しています。
一致指数の指標は、速報では9つの指標を見ていきます。
4月は、9つの指標の内、7つの指標で前月比改善が見られました。
改善したのは、企業の生産や出荷、電力使用量、残業時間、中小企業の売上高、小売店の販売額などです。
相変わらず前月比マイナスが続くのは、求人倍率、企業や建設で使われる機械の出荷でした。
この一致指数の改善を受けて、政府の基調判断は「悪化を示しているが、下げ止まりの動きも見られる。」に上方修正しました。
(下げ止まりの動きも見られる、を今回追加しています)
しかし、まだ改善が見られない指標もあります。
◆ 機械受注統計
6/10に政府が発表した4月の「機械受注統計」によると、民間設備投資の先行指標となる「船舶・電力を除く民需」は前月比5.4%減の6888億円となり、2カ月連続で減少しました。
製造業については、3月は前月比+22.8%と改善したのですが、4月は再び-9.4%となり悪化しました。
昨年秋以降の急激な悪化により、一気に生産調整をし、ようやく在庫水準も適正となったため、生産活動が再開されたのですが、機械設備に投資して、更に生産を増やす段階には来ていない、と言うことが伺えます。
本格的な回復を見るには、求人動向と機械受注動向が改善することが必要のようです。