FPよもやまばなし

浜松近郊で活動するファイナンシャル・プランナーFP鈴木が、世の中のお金にまつわることや、趣味の映画、山歩き、写真について、書き綴っています。

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貯蓄率が日米逆転

日本人の貯蓄率が一貫して下がっています。

2007年度は2.2%と、過去最低。

1970年代半ばは20%を超え、「貯蓄好きの日本人」のイメージが定着しました。

一方のアメリカ人は、同じ1970年代半ばに10%程度。
以降下がり続け、2007年のサブプライムローン問題が起きる前には、遂に「0%」。

借金をしてでも消費する家計行動が、貯蓄率を実質マイナスに押し下げました。
しかし、「これが破綻を引き起こした原因」と反省し、貯蓄を始め、今年春には6%まで復活。

日米の貯蓄率が逆転しました。

日本人の貯蓄率が下がる理由として、

・高齢化が進み、年金受給世帯などは貯蓄の取り崩しが行われている。
・数年前から始まった”団塊の世代”の大量退職により、”無職世帯”が増え、貯蓄の取り崩しが起きている。
・非正規社員が増えたために、年収が少ない世帯が増加し、”貯蓄ができない”世帯が増加している。

借金漬けから脱却するために、行動様式を直したアメリカ人。
構造的に貯蓄ができない日本人。

そして、日本人は不況で収入が減り、一層の家計の節約をしていきます。

「もったいない」「節約は美徳」と言われますが、
これが日本人全体で起きると、商品・サービスの価格は下がり、企業の利益は減り、給料も減る・・・・

「節約のパラドックス」「デフレスパイラル」に陥ります。

もちろんアメリカでも過剰な消費は減ります。

サブプライムローン問題が起きる前までの数年間は、アメリカの過剰消費によって、世界経済も発展していました。
「貯蓄」を始めたアメリカでは、かつてのような「消費大国」に戻るかどうか・・・

オバマさんは「かつてのアメリカの消費は、期待しないでくれ」と言いました。


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